原文入力:2011/07/18 20:46(1344字)
ユン・ヨンミ記者
ソウル市 500億負担 "富裕層地域 特恵" 指摘
公園・地下道 支援計画も
ソウル市が江南区、狎鴎亭洞(アックジョンドン)・清潭洞(チョンダムドン)一帯に最高50階建てアパートを作れるよう許容する再建築計画を出したのに続き、1000億ウォンを投じ狎鴎亭洞から漢江を横切る歩行橋を作るという構想を明らかにし‘江南圏少数富裕層地域に特恵を与える処置’という指摘が出ている。
キム・ヒョス ソウル市住宅本部長は18日「江南区、狎鴎亭洞から城東区、聖水洞のソウルの森に達する約1kmの歩行橋を新築する費用が1000億ウォンに及ぶ」とし「この費用は狎鴎亭再建築地域住民たちとソウル市が半々で負担する方案を住民たちに提案した」と明らかにした。キム本部長はソウル市と住民たちが各々500億ウォンずつ負担するものの、住民たちには追加でアパート容積率を高めてあげることにより実際に住民たちが歩行橋建設費を出さなくとも良いと説明した。容積率を増やしてあげればそれだけ増えることになるアパート一般分譲収益から歩行橋建設費用を出せば良いということだ。
先立ってソウル市は去る14日、この一帯に現代・漢陽・ミソンアパート団地を最高50階、平均40階規模のアパート1万1824世帯に再建築する‘狎鴎亭戦略整備区域地区単位計画案’を発表し、狎鴎亭洞とソウルの森を結ぶ‘夢の歩行橋’(Dream Bridge)を建設するとしたが、具体的な建設費用調達構想は明らかにしなかった。
ソウル市は当時、オリンピック大路の狎鴎亭区間を地下化することにより生じる地上空間などにソウル市庁前ソウル広場の17倍程の計24万4000㎡規模の公園3ヶ所を作ることにした。公園の造成用地はアパート住民らから寄付として受けとる代わりに容積率を318~348%まで許容することにした。市は住民たちの寄付を受けても公園造成および地下車道建設費用などの事業費が足りなければ市の予算を投じることにした。
だが、こういうソウル市の計画を巡り‘富裕層が暮らす狎鴎亭地域に再び特恵を与える’という批判が出ている。キム・ヘリ ソウルYMCA市民中継室幹事は「漢江を横切りいソウルの森まで連結する歩行橋の必要性も疑問だが、富裕層住民たちが主に利用する施設に市の予算を500億ウォンも投じるということが情けない」と話した。
参与連帯民生希望本部実行委員のクォン・ジョンスン弁護士も「ソウル市が江北の多世帯住宅密集地域に推進中の‘ヒューマンタウン’事業予算は大幅に削りながら、江南、狎鴎亭地域に途方もない予算を投じ大規模公園などを建設するということは公平性に外れる」と主張した。
これに対してキム・ヒョス住宅本部長は「狎鴎亭再建築は漢江の水辺の土地を狎鴎亭住民たちから寄付として受けとり市民に公園として戻すための公共性回復事業」と話した。
ユン・ヨンミ記者 youngmi@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/487963.html 訳J.S