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アフガン大統領の弟 殺害‘ミステリー’

登録:2011-07-16 09:30
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/487683.html

原文入力:2011/07/15 21:42(1497字)
イ・ボニョン記者

殺害犯、被殺者の腹心である上に米軍の協力者
タリバンが抱き込むことは難しい…背後説‘グラグラ’
現場で射殺され犯行動機は霧の中へ

殺害された人がいる。 殺害犯も明らかになった。ところが‘なぜ’が明らかにならない。
ハミド・カルザイ アフガニスタン大統領の弟で、アフガン南部の実力者と呼ばれたアフマド ワリ カルザイ(50)の死を巡る疑問が大きくなっている。当初 タリバンの仕業という‘常識的’観測が出てきたが、殺害犯が米軍と英国軍の協力者だったとの証言が出てきて犯行動機は一層 五里霧中になった。

カルザイが去る12日、カンダハルの自宅で警護員に射殺された後、タリバンは "侵略軍協力者" を処断したとし責任を認定した。カルザイとタリバンは敵同士なので犯行動機はこの程度で説明されたようだった。だが、殺害犯がタリバンにとって簡単に抱き込める人物ではないことが明らかになり状況は複雑化した。

外信はカルザイを狙撃したサルダル モハンマド(35)が一介の警護員ではなく、カルザイの腹心だったと伝えた。カルザイとその親族を警護する警察官200人余りを率いる警護隊長格であったということだ。

モハンマドとカルザイ兄弟の縁はそれに留まらない。カルザイ兄弟の隣の町内に暮らしていたモハンマドは1990年代にカルザイ兄弟とその父親がパキスタンに根拠地を置きソ連およびタリバンに対して戦っている時から行動を共にしていた。その縁で農夫から警察幹部に変身したモハンマドは、ほとんど毎日のようにカルザイに会い激励金も受け取っていたという。彼の別の親戚は「カルザイ家と私たちは一つの家族同様だった」と話した。

米国<ワシントン ポスト>はこれだけではなく、モハンマドがカンダハルに駐留する西欧軍隊の主要協力者だったという証言も出てきたと15日 報道した。モハンマドの親戚たちは彼が米軍と英国軍に継続的に情報を提供し、タリバン数百人を逮捕したと話した。ある親族は「米軍は誰かが怪しいと思えばモハンマドに逮捕を依頼していた」と話した。

こういう証言のためにタリバン背後説はぐらついているが、カルザイ側では相変らずタリバンによるものと主張している。長兄であるマフムド カルザイはモハンマドが最近パキスタンのケタでタリバン組織員らに会って戻り「突然に人が変わった」と主張した。だが、これに対してもモハンマドの親戚は彼が去る20年間、パキスタンに行ったことはないと反論した。隣人は「モハンマド自身が非常に敵対的と考えるタリバンに雇用されるわけがない」と話した。

モハンマドが麻薬中毒者であり衝動的傾向が強かったという報道も出てきている。 <AFP>通信はトゥリアルライ ウェサ カンダハル州知事らが、彼がハッシシ中毒者だったと主張していると伝えた。このように推測が乱舞しているが、モハンマドは犯行直後にカルザイの警護員らに射殺されており口を開くことはできない。

一方、葬儀翌日の14日、カルザイのための祈祷会が開かれたカンダハルのモスクで ある男性がターバンに隠した爆弾を爆発させ5人が亡くなった。病院に運ばれたカルザイの遺体から時計が消えていた事実もこの日 知らされ、アフガンの乱脈様相を見せている。 イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: 訳J.S