原文入力:2011/07/11 19:40(1867字)
希望バス参加者ら‘苦痛’
"火傷したように熱かった" "痛くて目を開けられず"
警察 "無害な製品を使っている" 安全性は全く検証されていない
←路面に催涙液‘じょろじょろ’警察が去る10日‘2次希望バス’参加者たちを解散させた後、鎮圧に使った催涙液を道に流し捨てている写真がツイッターに上がり論難が起きている。警察はこれと関連して「当日、現場に動員された放水車中の1台が集会状況が終わった後、ソウルに復帰するため催涙液バルブと色素バルブを閉め、水タンクに残っている真水を捨てようとしたが、ノズルに残っていた色素の混じった催涙液が流れ出た」として「(放流を)直ちに中断した事実がある」と明らかにした。ツイッター@assa76 キャプチャー
警察が去る10日未明、‘2次希望バス’参加者らに放水と催涙液を無差別散布した事実を巡り、「夜間に老弱者・女性・障害者などが混じっている不特定多数に催涙液を散布したことには問題がある」という批判が出ている。
この日、警察が撃った催涙液に当たりひどい苦痛を味わったという市民は「武装してもいない人々に催涙液を使うことは深刻な暴力」とし反発した。ソウルから参加した会社員ソ・某(40・女)氏は「顔に催涙液を当てられ しばらく目を開けられないほどひりひりし、足も今日までひりひりする痛みが残っている」と11日話した。彼女は「武装もせずに単に道を開けてくれと言っただけなのに、催涙液を使った事実に今も腹が立ち理解出来ない」と声を強めた。
大学生クァク・某(21)氏も「顔と腕と首に催涙液を撃たれた」として「警察鎮圧過程で倒れたが、路面にまかれていた催涙液が全身につき、火傷をしたように熱かった」と話した。市民団体の活動家 チョン・某(27・女)氏も「顔と腕、足に催涙液を当てられたが皮膚が赤くはれ上がり一日中かっかとほてっていた。今日になっても下唇が腫れている」と話した。10代のチョン・某(17)さんは「顔と目に当たった瞬間、想像できないほど痛く目をあけられなかった」とし「太陽の光に露出したら腕全体に赤い跡ができた」と話した。
反面、警察庁はこの日「警察が使った催涙液はディクロロメタンは含まれない、人体に無害な製品」と明らかにした。発ガン物質として規定されたディクロロメタンが入っている催涙液は去る2009年、双龍自動車労働者たちのストライキ当時、警察が使い論難が起きた経緯がある。警察は「ディクロロメタンが含まれた催涙液は昨年10月に全量処分したし、今は英国・ドイツなどで使われている‘パバ’という製品を使っている」と釈明した。警察が明らかにしたパバ(PAVA30)は、スイスのデモ鎮圧装備製造会社で作られたもので、‘ノニバマイド(Nonivamide)’と‘プロパン-2-オール’等の成分が入っている。ノニバマイドは辛い味を出すカプサイシンと類似した合成物質だ。
これに対し労働環境保健研究所チェ・インジャ チーム長は「主成分のノニバマイドはまだ発癌誘発や生殖毒性が確認されていない」としつつも「呼吸器と皮膚に露出する場合、刺激的な急性毒性を示し、特に目と接れれば深刻な刺激性を帯びる」と説明した。彼は「ノニバマイドは殺虫剤にも使われている物質で高濃度で使えば、人体に害になりかねない」と付け加えた。ウ・ソクキュン保健医療団体連合政策室長も「ヨーロッパで使われているというが、安全性が検証されていない物質を何の保護装備もない不特定多数に無差別散布することは危険」と指摘した。
警察は催涙液を路面に放流したという批判に対しては「集会後、水タンクに残っていた真水を捨てノズルの中に残っていた色素が混じった催涙液が20リットル程度 流れ出たため直ちに中断した」として「国民の皆様に申し訳なく、以後 類似事例が発生しないようにする」と明らかにした。
希望バス参加者はこの日午前7時、釜山、蓬莱洞ロータリーで‘2次希望のバス警察弾圧関連記者会見’を開き、警察の強硬鎮圧を糾弾し、まもなく3次希望バスを出発させると明らかにした。
イ・スンジュン、イ・チュンシン記者 gamja@hani.co.kr
写真ツイッター@assa76貯蔵
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/486838.html 訳J.S