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39階建て高層ビル‘上下に揺れる’…3日間 待避令

登録:2011-07-06 00:15

原文入力:2011/07/05 20:25(1456字)
パク・テウ記者

江辺テクノマート 安全‘非常’
入居者ら "吐き気 感じる…2~3日前にも振動"
専門家 "極めて異例的…基礎構造物 破損 可能性"

39階建て大型ビルであるソウル、広津区のプライムセンター(テクノマート)で5日午前10時頃、上下振動が感じられたという申告が受け付けられ、広津区庁が安全上の問題によりこの日午後2時から3日間 入居者緊急待避命令を下した。
広津区庁はこの日 「警察・消防当局など関係機関との協議を通じ午後1時頃、待避命令を下すことに決めた」とし「待避期間に振動および余震などの原因を明確に把握する」と明らかにした。広津区は振動があった事務棟だけでなく電子商街・映画館などがある販売棟の入居者らにも待避命令状を伝達した。

入居者が退去する間、国土海洋部傘下の韓国施設安全公団主管で該当建物に対する精密安全診断を行う計画だ。ソウル市と広津区、広津警察署、広津消防署、テクノマート関係者らはこの日、緊急安全対策会議を開き対策を議論した。

振動はこの日午前10時17分頃から事務棟20~27階の入居者が初めて感じた。まもなく消防車と警察が現場に出動し、インターネット等を通じて建物振動のニュースが知らされると入居者500人余りが驚いて建物外に非難した。28階のサムアン株式会社で仕事をするキム・某氏は「突然、上下振動が起き、10分程度して吐き気を覚えた」 と話した。21階のハングルとコンピュータ社で仕事をするイ・某氏も「風が強く吹くと建物が左右に揺れ天井のテキスタイルが落ちるケースがたびたびあった」としつつも「今回は上下振動が感じられ他の職員たちの話では2~3日前にもこういう振動があったと言った」と伝えた。

←ソウル、広津区、九宜洞のテクノマート事務棟建物の振動現象で最小3日間の退去命令が下された5日午後、テクノマート プライムセンターから市民があわてて建物の外に出てきている。<ノーカットニュース>提供

午後2時30分頃からは広津警察署所属警察官80人余りが配置され、建物出入り口に統制線を張り人々の出入りを統制し、午後3時には建物全体に「安全上の理由で点検中のため早期退勤しなさい」という案内放送が流れた。

建物を管理するプライム産業パク・フンス代表理事は「建物は震度7.0の耐震設計になっており、鉄骨構造で左右に1.5mまでは自由に揺れることができ、安全には大きな問題がないと思う」と伝えた。

テクノマートのような高層建物が上下に揺れることは非常に異例なことで、建物を支持する基礎構造の一部が損傷した可能性も提起されている。ホン・ソンゴル ソウル大教授(建築学)は、高層建物で上下振動現象が発生する原因について「建物の荷重を支える基礎構造物などが突然破損した可能性が最も高い」と分析した。

最小3日間、業務と営業をできなくなった入居者は不満を爆発させた。販売棟9階で食堂を営むキム・チュングァン(56)氏は、関係機関会議場所に訪ねてきて「会社でも区庁でも座って会議ばかりしているが、商人らの被害は誰が責任を負うのか」と抗議した。

パク・テウ、イ・スンジュン、オム・ジウォン記者 ehot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/485975.html 訳J.S