原文入力:2011/06/21 22:12(1226字)
整理解雇ストライキ 苦痛共感
70余人 集まり 26日 釜山へ
列車一両まるごと貸切
"2年前に整理解雇反対示威に立ち上がった時、通りすがりの人が私たちを一度見てくれるだけでも慰めになりました。そのような慰労を伝えるために韓進重工業労組員の家族たちに会いに行きます。" 去る2009年、双龍自動車整理解雇反対ストライキに参加したという理由で懲戒を受け解雇者になったキム・ナムソプ(40)氏の夫人チョ・ウンギョン(37)氏は21日<ハンギョレ>との通話で涙まじりにこのように話した。ウンギョン氏の5人家族は26日の日曜日 午前8時15分、他の双龍車労組員家族70人余りと共に釜山行列車に乗る。自分たちが2年前に体験した苦痛を同じように体験している韓進重工業ストライキ籠城労働者や彼らの妻、子供たちに会うためだ。
釜山韓進重工業労組員200人余りは使用側に整理解雇撤回を要求し影島造船所内で昨年12月20日以後 6ヶ月にわたりストライキ籠城をしている。
双龍車家族はこの行事のために列車一両をまるごと借りきった。 いわば‘希望列車85号’だ。‘85号’とはキム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員が登り高空示威をしているクレーン番号だ。
"TVで韓進重工業や柳成企業のニュースが出てくれば見たくありませんでした。昔のことが強く思い出されて…。韓進重工業や柳成企業のストライキ労働者家族はおそらく今後起きることに対する恐怖が強いでしょう。私たちと共にする時間、その方が不安感から少しでも抜け出せたらうれしいですね。"
韓進重工業労働者たちに慰労を伝えに行く道はウンギョン氏の家族にとって久しぶりのおでかけでもある。復職闘争中の夫の代わりに生計を立てていくことはウンギョン氏の役割だ。
2009年双龍車は経営上の困難を理由に構造調整案を出し、組合員はそれに反対し77日間にわたり平沢工場を占拠しストライキを行った。その年の8月6日、労使は組合員974人中468人(48%)は無給休職とし1年後に生産量にともなう循環勤務で雇用を維持し、残り52%に対しては整理解雇をする案で合意した。
使用側は依然として無給休職者復職を先送りしている。2009年のストライキ前後に職場を失った双龍車労働者・家族の内、世を去った人々は15人に達する。
ウンギョン氏は韓進重工業や柳成企業でも同じことが起きるかと思うと、あまりにも恐ろしいと話した。「そのような苦痛は遭ってみた人にしか分かりません。どこでも絶対に繰り返してはいけません。」パク・ヒョンジョン記者 saram@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/483888.html 訳J.S