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包装だけ“緑色事業”…予算の65%が“コンクリート事業”

登録:2011-06-17 12:13

原文入力:20110614 22:50(1377字)

キム・ギョンウク記者、リュ・イグン記者

 
働き口95万個 創出 約束
過度に誇張された数字
しかも大部分が日雇い・非正規職

←李明博大統領が去る2008年8月15日、ソウル景福宮(キョンボックン)興化門広場で開かれた“大韓民国建国60周年および63周年光復節記念式”で祝辞を通して、清浄エネルギーと緑色技術でエネルギー自立を成し遂げ、新しい成長動力と働き口を創り出すという“低炭素緑色成長”を発表している。 大統領府カメラマン団

政府は李明博大統領が2008年8・15記念式の祝辞で“緑色成長”を新しいビジョンとして打ち出したのに伴い、2009年から9つの核心事業と27の連係事業で構成された“緑色ニューディール事業”を推進してきた。 しかし核心事業は親環境を意味する“緑色”で包装されてはいるが、大部分が緑色と関係のない土木建設事業だ。

←緑色ニューディール核心事業別財政投入比重

14日の政府の緑色ニューディール事業の財政および働き口創出計画を見れば、9つの核心事業のうち財政投入の65%が大規模土木建設工事に集中している。 2009年から来年まで総額39兆3790億ウォンを投じる9つの核心事業の財政投入計画規模は、4大河川事業への14兆4776億ウォンをはじめとして中小ダム建設、エコリバー造成など河川周辺の事業に1兆4260億ウォンが組まれている。 また、京釜(キョンブ)および湖南(ホナム)高速鉄道完工と自転車道路構築など交通網拡充事業に9兆6536億ウォンが投入される予定だ。 核心事業全体の予算の中で64.9%(25兆5572億ウォン)が国土整備と関連した事業であるわけだ。

パク・ヨンシン環境正義事務局長は「コンクリート中心の事業により独占建設資本にお金を集めてやる現政権の緑色ニューディール事業は、“緑色”でもなく“ニューディール”でもない」として「真の緑色事業を推進するためには、化石燃料依存を減らすことのできる新再生エネルギー開発、気候変化対応、温室ガス縮小などの事業への投資を増やさなければならない」と話した。

働き口創出計画も過度に誇張されているという指摘が出ている。 政府は2009年、緑色ニューディール事業を通じて2012年までに全部で95万6420個の働き口を作ると約束した。 4大河川事業(20万人)、緑色交通網拡充(13万人)、緑の森育成(17万人)、グリーンホーム・グリーンスクール(13万人)等を中心に働き口を創り出すというわけだ。 だが、チェ・ヨンヒ民主党議員室は「4大河川で新しく創出された働き口は多く見積もっても8万5000個程度」と言い「それも95%が日雇いや非正規職」と話した。 また、韓国全体の働き口でさえ金融危機の余波で2009年に7万個が減り、昨年32万個が新しくできたという点を考慮すれば、政府の展望値は過剰包装されたものではないかという指摘を受けている。 キム・ギョンウク、リュ・イグン記者 dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/482728.html 訳A.K