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531日ぶりに終わったツリバン(円卓)の闘い

登録:2011-06-09 10:53
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/481889.html

原文入力:2011/06/08 21:00(1053字)
イ・スンジュン記者

食堂‘ツリバン’の女主人アン・チョンニョ(53)氏と小説家の夫ユ・チェリム(51)氏夫妻はこらえ切れずついに泣き出してしまった。2009年12月24日、撤去班員が押しかけて来て、座り込みに入り531日ぶりに流す涙だった。
アン氏夫妻とツリバン対策委員会は8日、ソウル、麻浦区庁で記者会見を行い「再開発施行社のナムジョンD&Cとツリバン対策委が交渉を通じて弘益大近隣に食堂を再開できるよう合意した」と明らかにした。これに先立ち再開発施行社とアン氏は調印式を開き「周辺に食堂を開くにあたり施行社が資金を支援し、両者の告訴・告発を全て取り下げる」という合意書に署名した。

ソウル、麻浦区、東橋洞に位置したツリバンはこの間‘小さな龍山’と呼ばれてきた。再開発が始まり中小商人がきちんとした移住対策と補償なしに追い出される境遇に追い込まれたツリバンの状況が龍山惨事当時と同じだったためだ。ツリバン座り込みに力を寄せてきたパク・ネグン‘人権財団サラム(人)’常任理事は 「ツリバン問題の解決は都市撤去民らにとって新しい歴史であり重要な教訓」と評価した。

目じりを濡らしていたアン氏は共に助けてくれる人々がいて世の中は変わることができるという希望を持つようになったと語った。その一方で、彼女は「ツリバンは勝利したが誤った開発悪法が変わったわけでもなく、今も各地で暴力に露出し追い出される撤去民が多い」と残念がった。531日間の座り込み期間に市民団体活動家らの他にも文化芸術家、10代の青少年ら、弘大周辺インディ音楽家たちが映画祭や音楽会等を通じてツリバン撤去民らに力を寄せた。

インディ音楽家 タン・ピョンソン(25)氏は「私たちのようなインディ音楽家たちもツリバンや撤去民たちの境遇と似ているということで共感した」として「ツリバンで過ごした時間を通じて社会構成員の誰をも排除せずに平等な権利を享受することができる社会を作らなければならないと考えるようになった」と話した。アン氏夫妻はツリバンで一ヶ月間 予定された行事を行い、建物を空け渡した後に弘大周辺に適当なところを探して食堂を再開する予定だ。 イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

原文: 訳J.S