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ソウル大法人化‘平行線 葛藤’

登録:2011-06-02 10:38

原文入力:2011/06/01 22:29(1435字)
キム・スホン記者

学生たち‘総長面談’要請に 学校側 "占拠座り込みを解くのが先"
法人化 独断推進が禍根…大学本部 業務跛行 不可避

←法人化に反対しソウル大行政館を占拠した学生たちが1日、4階総長室前廊下に座りノートブックや本を見て期末試験の勉強をしている。

ソウル大の学生たちが法人化推進に反発し行政館と総長室で三日目の占拠座り込みを行っているが、学生たちと大学本部側の要求がするどく対抗し事態解決の糸口が見えなくなっている。
総学生会は去る31日、オ・ヨンチョン総長との直接面談を要請したが、イ・ハクレ学生処長など大学本部の職務教授3人は1日 占拠座込み場を訪問し‘先解散、後対話’という学長会の結果を伝えた。オ総長はイ学生処長が代わりに読んだ答弁書を通じ「2日昼12時までに占拠を解けば、午後3時に学生会長をはじめとする学生代表と無条件で会う」と明らかにした。これに対しイム・ドゥホン副総学生会長は 「占拠事態は以前に対話がどれほどなされなかったかを証明すること」とし「今後、状況を議論してみて2日正午までに記者会見を通じて知らせる」と答えた。

総学生会は大学本部が学生・教授・教職員など校内構成員との疎通なしに独断的にソウル大法人化を強行したことが今回の事態の直接的な原因だと主張する。ソウル大が国家機関から法人に切り替わることになれば、直ちに授業料引き上げや基礎学問の没落、学問の自律性喪失など色々な問題点が生じるという憂慮が侮れないにも関わらず、大学本部側が財政自律性確保と競争力強化などバラ色の展望だけを前面に掲げ法人化手続きを一方的に進めているということだ。そのために座り込みを先に解けという大学本部側の要求を総学生会が受け入れることは容易でなく見える。両者が異見を狭めることが出来ない状況で特別な変数がなければ占拠座り込みが来週まで持ち越される可能性もある。

大学本部側は公式的には学生たちの要請を拒否しているものの、内部的には相当な負担を感じている雰囲気だ。2000人を越える学生たちが総会を招集し、投票で法人化反対と総長室占拠座り込みを決めたためだ。大学本部のある職務教授は「去る3月、法人化に反対する教職員が総長室前廊下を占拠した時は世論が学校側に好意的であったが、今回はそうではないようで悩みが多い」と話した。ホ・ムニョク教授協議会会長は「学生たちがこの程度集まったことは成功した集会」とし「学生たちの意思表現に対し大学本部がどれくらい誠実で責任ある姿勢で臨むかが問題解決の鍵」と話した。

行政館と総長室を占拠した総学生会側は‘行政業務マヒ’という非難世論を負担に感じている。総学生会は最小限の本部運営のために一部職員らの出入りだけを許容し、職員の出入りを阻んでいる。現在、大学本部管理課10人余り、財務課8人、総長秘書室1人などの職員が日常業務を見ている。キム・バンギョム財務課事務官は「対民間業務、学生・教授関連業務、各種公課金納付など、処理しなければならない仕事が多いが、ほとんどすべての行政業務が正常に進行できずにいる」と話した。

文・写真イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480862.html 訳J.S