原文入力:2009-02-23午前10:06:20
大邱D高等学校卒業式場
一斉試験 選択権など理由で2人罷免・解任
解職教師による‘もう一つの卒業式’開催
パク・ヨンニュル記者
←去る21日大邱D高で開かれた卒業式で卒業生たちが教師2人の罷免・解任に抗議して喪服を着て式場に座っている。
「うれしかるべき卒業式がなぜこのように絶望的なのでしょう。私たちは真に尊敬すべき先生に習いたいです。」
21日午前、代案学校の大邱D高等学校卒業式場で‘在学生送辞’をしたチョン・某(17・1年)さんがついに話をつなぐことができなくて泣き出した。あちこちでしくしく泣く声が流れ出た。
この日この学校の卒業式場では通常の卒業式とは違う光景が繰り広げられた。計35人の卒業生の大部分が教師2人を罷免・解任した学校側処置に抗議して‘黒い服’を着て式場に参加した。シン・ドンヒョク(34・国語)教師は全国学力評価模擬試験の時、希望しない学生たちに試験紙を配らず、自身の国語(読書)科目で牛肉輸入反対ろうそく集会に参加した学生たちに加算点を与えたなどの理由で先月9日罷免された。ユン・サンウク(38・道徳)教師は道徳授業の時、教科書の代わりに‘人権と少数者の配慮’という主題で講義したという理由で解任された。
卒業式場は卒業生ペク・ジュンギ(19)君が「尊敬する先生を追い出した手であたえる卒業証書は受け取れない」として卒業証書受け取ることを拒否し波乱が起きた。ペク君は「卒業証書はお二人の先生が帰ってこられる時まで学校に預ける」と話した。卒業生5,6人の卒業証書拒否が続いた。ある卒業生は式場の前席に座っていた2人の解職教師に「最も尊敬する先生に卒業証書を捧げたい」として礼をすることもした。後に続いた授賞式でも受賞者4人が皆受賞を拒否した。
卒業式を終えた学生たちは二人の教師に感謝盃を伝達する‘もう一つの卒業式’を開いた後、二人の教師を胴上げした。
学校財団側は二人の教師の懲戒理由と関連して「二人の教師がその他にも何回も学校長指示に反し懲戒が当然だという父兄らも多い」と話した。これについてシン教師は「代案学校の趣旨を生かして生徒たちの試験選択権を尊重したのであり学校長指示後には試験紙を配付した」として「ろうそく集会も当時の全国的関心事だったので(討論)遂行評価課題として取り上げ結果を評価しただけ」と話した。ユン教師も「開校以来ずっと人権を重視する教材で授業をしてきたが学校長指示後には正規教科書で授業した」と話した。
一部父兄などで構成された‘解職教師復職のための共同対策委員会’はこの日“真の教師を復職させ代案教育を実践しなさい」として嘆願書署名運動を始めた。D高は2004年入試中心教育から抜け出すという趣旨で立てられた大邱地域初めての代案学校だ。
大邱/文・写真パク・ヨンニュル記者ylpak@hani.co.kr