原文入力:2011/05/30 21:11(1634字)
イム・ジソン記者
授業料集会の学生たち‘留置場面談’
あらゆる仕事をしても授業料 手にあまり…借金だらけで学校を出なければ
与党‘成績に応じて半額授業料’根本的に考えていない急造政策
←半額授業料実現と青年失業の解決を要求し、29日午後 ソウル、光化門広場で奇襲デモをした韓国大学生連合所属の大学生たちが大統領府へ行進しようとしたが警察に阻止され連行されている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
30日午後1時、ソウル、陽川警察署留置場面会室に2人の大学生が入った。無造作に伸びたひげとやつれた顔が昨晩の精神的苦労を物語っていた。「黙秘権行使中なので名前も学校も明らかにすることはできません。」キム・ヨンホ(仮名・24)氏が後方で面会内容を記録する警察官をじろっと見ながら話した。彼らは29日ソウル、鍾路区、光化門広場で政府の‘半額授業料公約履行’を要求する集会に参加し警察に連行された。計73人の大学生が連行され8ヶの警察署に分散移送された。陽川警察署には10人の大学生が移送されて夜を過ごした。
面会室のガラスの壁の向こう側に座った二人の大学生は「授業料は学資金貸出を通じて充当している」としてため息をついた。キム氏とオ・ミンソク(仮名・27)氏は各々2000余万ウォンの学資金貸出を受けた状態だ。卒業すれば先ず最初に数千万ウォンに及ぶ借金を返すことからはじめなければならない境遇だ。これまで8学期間の授業料を払って毎度借金をしなければならなかったというキム氏は「高い授業料は一人ではとうてい賄うことはできない」として「両親が学費を払えない状態の学生たちは借金だらけの人になるか、勉強を止めなければならないのが現実」と話した。
二人の大学生の共通点はまだある。学費と生活費を稼ぐために血を抜くアルバイトにまでしたことがある。オ氏は「授業料だけでなく月に数十万ウォンずつかかる部屋代に当てるため2週間にわたり血を抜いた後 35万ウォンを受け取るアルバイトをしてみた」と話した。キム氏は「私の場合は血を抜き取りに行き身体検査を通過できなくて帰ってきた」として「血を売っても学費を賄おうとしたがそれにも挫折した瞬間、あまりにも傷ついた」と話した。この他にもキム氏は "宅配、引越し荷物運びなど各種のアルバイトをしたが授業料は用意できなかった」と明らかにした。
2学年の時から学資金貸出を受け始め、今では2400万ウォンの借金が積もったというソ・某(23・H大社会学科4)氏は「卒業すれば軍隊に行き、すぐに就職して借金を返すことこら始めなければならない状態」と話した。彼は最近、ハンナラ党の大学授業料政策に対し「下位50%階層だけに与えたり、成績制限があるなど但し書きがとても多い」として「私は下位50%だから受けられるだろうが、300万全国大学生皆が受けられるようにすべきだ」と話した。
全員 崖っぷちに追い出されて集会に参加したという訳ではない。東大門警察署留置人面会室で同じサークルの学生4人に会った京畿道K大学校1学年キム・某(19)氏は集会に初めて参加し連行されたと語った。キム氏は「運良く父親が授業料を払ってくれたが、授業料のために苦しんでいる友人の姿を見ることが恥ずかしかった」として「授業料問題解決のために一言でも言いたかった」という言葉で集会出席の理由を説明した。
警察は連行後、黙秘権を行使する大学生73人に対し裁判所の押収捜索および検証令状の発行を受け身元を確認する予定だ。
イム・ジソン、ソンチェ・ギョンファ、パク・テウ記者 sun21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480447.html 訳J.S