原文入力:2011-05-22午後10:41:32(1025字)
臨時防水壁施設 水に浸かる
大規模浚渫のせいで川底変化
正確な水位変化 予測不能
チェ・サンウォン記者
←咸安堰臨時防水壁が流失
大規模浚渫による川の水位変化を予測するのが難しくなり全国の4大河川工事現場で臨時防水壁が流失する事故が相次ぐ中で、慶南咸安堰建設現場でも去る10~12日、100㎜余り降った雨にともなう水位予測に失敗し、防水壁の一部が崩壊した事実が確認された。
慶南、咸安郡、漆北面の4大河川事業、洛東江18工区の咸安堰建設工事現場が去る13日午後、臨時防水壁として設置した鉄製の壁が10mほど開き怒涛のように流れ込んだ川の水に浸り10日を越えて水を出せずにいる事実が21日明らかになった。
大雨が降り川の水が堰建設工事現場の周りに設置した臨時防水壁を越えれば工事現場に一気に水が怒涛のように流れ込み防水壁を崩壊させ内部施設を破壊しかねない。これに伴い、施工業者は川の水が防水壁を越えると予測されればあらかじめ水を防水壁の中に満たし防水壁を保護する。このように降雨量にともなう水位変化を予測するのは洪水対策にとって最も重要な要素だ。
三日連続で雨が降った去る12日、咸安堰建設工事施行者である韓国水資源公社は「川の水が増えているが、臨時防水壁で十分に防げる水準であり人工的に水を満たす必要はない」とした。しかし増えた川の水は鉄製防水壁押し倒し工事現場に押し寄せた。10日後に水資源公社は「川の水が増えても余裕があると予想したが、予想より川の水が大きく増えた」とし水位予測の失敗を認めた。
南漢江康川堰、栄山江昇村堰、洛東江尚州堰などで相次ぎ防水壁が崩れたのも全て降雨量にともなう水位変化をきちんと予測できずに、壁保護のための事前措置タイミングをのがしたためというのが専門家たちの診断だ。
パク・チャングン関東大教授(土木工学)は「4大河川全体を浚渫したために既存の洪水予報システムの効果がなくなった」として「現在は川底の変わった状況を正確に把握できず川底地形が今も変わっているために新しいシステムを作ることも難しい状況」と話した。
咸安/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/479144.html 訳J.S