原文入力:2009-02-21午前09:47:59
“成績悪い生徒 試験除外など副作用激化”
今年3・10・12月 3度試験予定,憂慮拡散
キム・ソヨン記者
←全国市・道教育庁初・中等教育課長らが20日午前ソウル,世宗路,政府中央庁舎で‘学業達成度評価結果の虚偽報告波紋’と関連して開かれた緊急会議に参加し、シム・ウンソク教育科学技術部学校政策局長の発言内容を書き取っている。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr
全国学業達成度評価の‘成績操作疑惑’波紋が広がるなかで、教育当局は今年も小・中学生対象全国一斉試験を三回も行う予定なので再びこういう混乱が起きることになるのではないかという憂慮が出てきている。100万人越える学生たちに一度に試験を受けさせる‘一斉試験’という性格から始まった構造的問題であるだけに学業達成度評価の‘廃止論’が力を得てきている。
20日教育科学技術部などの資料によれば、教科部は来る3月10日全国小学校4学年~中学校3学年の生徒たちに‘教科学習診断評価’を一斉に行う予定だ。大学修学能力試験受験者の五倍ほどの270万人余りが国語・英語・数学・科学・社会など5ヶ科目の試験を受ける。10月13日には小学校3年生対象の基礎学力診断評価と同時に、小6・中3生徒対象の全国学業達成度評価を行う。12月23日には中1・2年対象の全国学力評価が予定されている。このように一斉試験を繰り返し学校別成績順位まで付けようとする政策のために、‘学力をきちんと評価して格差を減らす’という目標は影も形もなくなり今回の波紋のような各種の副作用をかもし出すという憂慮が大きい。
昨年3月、中1年対象の全国一斉試験は市・道教育庁が結果を公開してはいないものの生徒たちに学校・地域平均と共に等数を付けた成績表を配り、私教育業者と一部言論を通じて地域と学区にともなう序列が決められた。教育当局が成績を公開しなくても成績線引きすることがいくらでも可能なことを示す。それでも教科部関係者は「今回の3月試験には到達・未到達可否だけが書かれた成績表だけをあげる計画」として一斉試験の強行意向を明らかにした。
今回波紋をもたらした10月全国学業達成度評価が今年も行われれば、昨年より成績を少しでもさらに上げなければならず、他の学校に遅れをとってはいけないという負担が作用して‘点数競争’はより一層激しくなることが明確だ。教科部が採点方式,集計過程などを整備するというが、生徒の成績向上度を校長昇進や教員転任など人事とも連係させるという政策の下で、今回同様‘誤った競争’が繰り返されない保障がないという指摘が多い。
キム・ミョンシン共にする教育市民会共同代表は「生徒の点数,学校平均点数を上げようとカンニングに目をつぶったり、成績の低い生徒たちを評価から除外するような非教育的形態が続出し成績操作・わい曲もさらにち密になりえる」として「試験の管理監督強化水準で解決できる問題でないだけに全国一斉試験を直ちに中断しなければならない」と話した。
キム・ソヨン記者dandy@hani.co.kr