原文入力:2011-05-16午後09:07:46(2033字)
WEB基盤 新概念OS…データとサービスを遠隔サーバーに載せて作業
"スマートフォン概念をノートブックに" ウィンドウ威嚇に関心…PC使用形態の変化がカギ
ク・ポングォン記者
MS‘Windows’の支配的地位を脅かすか、湯飲み茶碗の中の風で徐々になくなるのだろうか?
インターネット検索業者グーグルがコンピュータOS競争に参入しリリースした‘chrome’がどんな成績表をつかむかが関心事だ。グーグルは去る11日(現地時間)米国、サンフランシスコで開かれたグーグル開発者会議でcrome OSを公開し、市販モデルを展示した。
■何が違うのか?
最も大きな特徴はクラウド コンピューティングを通じてWEBの資源を最大限に活用するようにした点だ。データとサービスを使用者のコンピュータに保存・処理する代わりにネットワークを通じて遠隔サーバーに載せて接続し作業する概念だ。検索エンジンに質問を投じればあっという間に全世界にある情報を捜し出して見せてくれる検索サービスが代表的クラウド サービスだ。chromeはWEB基盤のOSなのでグーグル アカウントでログインして初めて使うことができる。グーグル アカウントで接続するため他のchrome ブックでもデータとAPPなど同じ作業環境が現れる。
chromeブックはノートブックというよりはキーボードを備えたタブレットPCに近い。Windows、LINUX、MAC OS(OS X)のように、その上で他のアプリケーションやプログラムが実行される方式の運営体制ではなく、インターネットに接続し 主要機能を処理できるchromeブラウザ基盤のOSだ。アンドロイド製品マネジャーのHugo Barraは「スマートフォンとタブレットで成功を持たらした概念をノートブックにも適用した」と紹介した。実際にクラウド基盤のAPP、移動通信用チップ(3G)内蔵、速い起動と携帯性などはアップル iPadとモトローラ ズームなどタブレットPCの特徴だ。グーグルは8秒内の起動、常時インターネット連結、クラウドを通した同一使用環境、ウェブ アプリケーション、OSの常時遠隔管理、社会関係網連結性、保安強化などを特徴として掲げた。
三星電子とエイサーは各自、販売用‘chromeブック’モデルをリリースした。三星電子のモデルはバッテリー持続時間が8時間で、重さは1.48㎏だ。画面の大きさは12.1インチ、インテル ATOMプロセッサを搭載し、米国基準移動通信型モデルの価格が499ドルだ。chromeブックは来月15日から米国とスペイン、英国、オランダ、ドイツ、イタリア、フランスなど7ヶ国で販売され、国内発売は未定だ。
■成功できるか?
タブレットとノートブックの特性を結合した新しいカテゴリーの製品成功の可否を断言することは難しい。クアルコムも昨年から高性能スナップドラゴン チップを使いスマートフォンとノートブックの特性を結合した‘スマートブック’を発売すると予告してきたが、タブレットPC熱風に押されて製品も出せないままうやむやになった状態だ。
chromブックの目標はグーグル文書ツールとchrome APPストアで購入したウェブAPP等を通じて各種業務用プログラムを使えるようにし、使用者がPCのOSやソフトウェアに対しては気を遣う必要がないようにするということだ。したがってchromeブックの成功可否はハードウェア製造会社がどれほど競争力のある価格帯の素敵な製品を作り出すかにはかかっていない。むしろコンピュータ使用者がこの間、自身のノートブックに閉じ込めて処理してきた業務と娯楽をどれくらいクラウド基盤に移せるか、すなわちPC使用形態の変化がカギだ。使用者の形態変化は如何に多くのサービスがクラウド基盤で提供されるかとも関係がある。結局、使用者が自身のPCに保存しておき呼び出して使うプログラムとコンテンツがクラウドを通じても何の不便もなしに提供されるかが核心だ。
特にネットワーク連結性は核心だ。基本的にWEBに接続して使うことを前提とした製品だ。その他にWindows基盤で製作された多様なソフトウェアとプログラムを使用できないため、chrome用コンテンツがどれほど提供されるかも省けない変数だ。国内では金融サービスやゲーム、電子決済などMS Windowsだけを対象に提供されるサービスが大部分であることも乗り越えなければならない障壁だ。chromeブックが使用者の関心を引くことに支障となる要素だ。 ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr