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日本 原発収拾対策、全面修正 不可避

登録:2011-05-17 00:10
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/478187.html

原文入力:2011-05-16午後08:53:51(1213字)
計画発表から一ヶ月 進展なし
1号機 燃料棒 大半が溶けた模様

チョン・ナムグ記者

東京電力が福島第1原子力発電所事故収拾計画を発表して17日で一ヶ月をむかえるが、この間 事故収拾は一歩もはかどらなかった。特に最も状態が良いと見なされていた1号機も、格納容器から水が漏れていることが確認され、格納容器に水を入れ核燃料を冷却させる‘水棺’作業が事実上 中断された。これに伴い、核燃料を安定させ放射能流出を遮断する計画を全面的に新しく組み立てざるを得なくなった。

東京電力は15日、1号機が3・11大地震発生15時間20分後の3月12日午前6時50分頃、すでに燃料棒が大半溶け落ちた(メルトダウン)ものとみられると新しい分析結果を発表した。先立って12日には「冷却水の水位が非常に低いと見られ、燃料棒はすでに大部分が溶け落ち、格納容器からは水が漏れていると見られる」と明らかにした経緯がある。実際にロボットを活用し調査した結果、1号機原子炉建物地下に3000tほどの水が溜まっていることが14日確認された。これに伴い、東京電力は‘水棺’作業を断念した。

1号機原子炉建物1階南東側からは時間当り2万ミリシーベルトの放射線が計測されており、復旧作業も難しい状況だ。これは8分当たっただけで原子力発電所作業員の年間被爆許容限度(250ミリシーベルト)を受ける強さで、これまで福島原子力発電所で計測された最も高い数値だ。

3号機はまだ原子炉も不安定だ。東京電力は「水がまともに注入されず原子炉温度が15日午前一時 297℃まで上がった」と明らかにした。東京電力は核燃料が核分裂が連続的に起きる‘臨界’状態に再び到達することを憂慮し、ホウ酸を混ぜた冷却水を注入した。東京電力は2,3号機も1号機のように核燃料が大部分溶け落ちている可能性があると見て、冷却水の水位を再確認している。 2,3号機の燃料棒の損傷度が激しいからといって危険がより大きくなるわけではないが、これを処理するには時間が更にかかることになる。

汚染水はより一層増えた。一ヶ月前、東京電力が収拾工程表を発表した際に 6万7500tと推定された原子力発電所内の汚染水は16日現在 9万tを越えた。

東京電力は17日、事故収拾計画を修正し発表する予定だ。東京電力は当初、原子力発電所を安定させるために6~9ヶ月かかると明らかにした経緯がある。菅直人総理はこの日、衆議院予算委員会で「収拾作業方式には多少変化があるかもしれないが時間的展望には変化がないだろう」と話した。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: 訳J.S