原文入力:2011-05-09午後09:38:42(1751字)
休戦ライン地域に平和伝わり勝利
民主党FTA反対しなかったこと誤り
民主労働党・ハンナラ党と“政策協議”
チョン・インファン記者
←チェ・ムンスン江原(カンウォン)道知事インタビュー
4・27補欠選挙で当選したチェ・ムンスン江原道知事(民主党)は、不利だと予想された休戦ライン境界地域の有権者からまんべんなく支持があったことに対し、自身が掲げた平和のメッセージが境界地域の住民の心を動かしたものと解釈して、「近いうちに統一部と大統領府に金剛山(クムガンサン)観光再開などを公式建議する計画だ」と話した。
チェ知事は就任9日目の 6日<ハンギョレ>とのインタビューで「“現場に神がいる”という言葉を胸に抱いて生活している」と言い、在任の間“現場を最優先視する道政”を行なうという覚悟を示した。
チェ知事は当選直後から最近まで道内の現場を回っている。 「行って直に目で見れば、じっとしていることができないほどです。(高城の住民たちは)何もできずに3年を過ごしたというんです。これが政治でしょうか? できるだけ早く境界地域をまた見て回った後、統一部と大統領府に金剛山(クムガンサン)観光再開などを公式建議する計画です。」
チェ知事は「数日前、注文津(チュムンジン)に行ってきたが、米の支援が必要な人を把握してみたら船主らまで3食食べられない状況だし、在来市場は2~3年内に完全廃業しそうな状況だった」として「高城は金剛山観光中断の結果、文字どおり廃虚状態だ」と憂慮した。
彼は「韓国社会の根本が土台から揺らいでいて、ややもすると社会安全網が崩壊するのではという気がするほどだ」として「苦しい状況にある人の荷を軽くするのが政治なのに、現実がこんななのにも拘らず空しい福祉論争をしているのは、政治がどれほど国民の暮らしと遊離しているかを端的に見せてくれるものだ」と批判した。
4・27補欠選挙の結果については「勝ったというより負けなかった」と表現した。 得票率が51.08%というのは民主党に対する警告も入っていると見た。 その一方で(民主党が)一度も勝ったことのない麟蹄(インジェ)・華川(ファチョン)・楊口(ヤング)で勝利し、さらに鉄原(チョルウォン)・高城(コソン)でも僅差にまで追いついたという点には大きな意味を付与した。 平和のメッセージが境界地域民らに受け入れられたと見るのだ。
チェ知事は自身の実家に当たる民主党に対しても、はばかることなく苦言を呈した。 今回の補欠選勝利の原動力である野党圏連帯が韓・ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)批准で揺れていることに対する思いを尋ねると、断固たる口調で「反対すべきだった。 民主党が間違っていた」と言った。 彼は「民主党がまだアイデンティティを明らかに立てることができないでいる。 政治綱領・政策に普遍的福祉を明確に掲げたが、実際には行動していない」として「アイデンティティの混乱だ」と整理した。
彼は続けて「野党圏連帯は短期的得票効果よりは長期的にお互いの間の学びがあるという点が重要だ」として「連帯を通じて民主労働党は大衆性を学び、民主党は福祉という明らかな理念を得、実質的効果を越える意味がある」と強調した。
こういう脈絡で、江原道(カンウォンド)でだけでも民主労働党との協力を強化する意向も明らかにした(訳注:2010年6月の地方選挙で野党圏統一候補が道知事に当選した慶尚南道でも、民主党と民主労働党の道政協議がなされている)。
彼は「候補単一化の際に合意した“民主道政協議会”を設けるために民主労働党側とすでに一回会ったし、今後与えられた条件の中で最大限活発に政策協議をしていく考えだ」とし「民主党と民主労働党だけでなくハンナラ党とも道政協議をすることができる」と話した。
春川(チュンチョン)/文・写真チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/477123.html 訳A.K