本文に移動

日本 原子力発電所 稼動率 35%水準に

登録:2011-05-09 08:15

原文入力:2011-05-08午後09:34:18(1169字)
浜岡2基 中断要請 受け入れの見込み
電力供給 支障有無 試験台に

チョン・ナムグ記者

←日本商業用原子炉 稼動現況

6日、地震危険地帯にある静岡県浜岡原子力発電所の運転を止めてくれという菅直人日本総理の要請に対し、中部電力幹部が「命令程度に重く受け止める」と明らかにし、運転中断が既定事実になっている。この原子力発電所4,5号機が停止すれば日本の54基ある商業用原子炉の内でわずか19基だけが運転中になる。原子力発電所がなくとも過ごせるのか本格的な試験舞台が始まるわけだ。

日本の原子力発電所稼動率が50%未満に下がったのは福島第1原発の6基など計14基の原子炉が去る3・11大地震被害を被りすでに停止していることが大きい。また、福井県の敦賀原子力発電所2号機は冷却水から放射能が検出され7日に運転を止めた。現在、定期点検などで止まっている18基の原子炉も地域住民たちの反対が強く当分は再稼働が難しい。

原子力発電所賛成論者は‘電力不足事態’を憂慮し、菅総理の稼動中断要請を批判している。中部電力の電力供給量が2600万kWで当初より390万kW減り、今年の夏の電力予備率が3%まで落ちるということだ。だが、関西電力などから余る電気を借りて使えば対処は可能な水準だ。

地震被害が集中した東京電力の事情ははるかに悪い。供給能力が一時4000万kWまで落ちた東京電力はガスタービン設置等を通じて夏までに5200万kWに引き上げることにしたが、それでも最大使用量には300万kW足りない。だが、日本エネルギー経済研究所はエアコン設定温度を1℃上げ、フィルターを交換するなど節電規則遵守を守れば東京電力管内で250万~300万kWの節電は可能だと見通した。

専門家たちは原子力発電所なしでは電力需要に耐えられないという‘常識’とは違い、原子力発電所が全くなくてもこの間の日本の電力需給には何の問題もなかったと強調する。環境運動家 広瀬隆は最近<週刊金曜日>に「日本では夏の電力需要が最大に達した時の使用量が火力・水力発電量合計を一度も越えたことがない」と指摘した。

原子力発電所が費用が少なく済むという主張にも反論が本格提起されている。孫正義 ソフトバンク社長は月刊<世界>6月号で 「事故費用を勘案すれば決して原子力発電所は安くない」として「発電単価も米国では2010年を境界に太陽光発電が原子力発電所を下回り始めた」と指摘した。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/476941.html 訳J.S