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ビンラディン殺害当時‘非武装’だった

登録:2011-05-04 13:11
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/476291.html

原文入力:2011-05-04午前11:35:15(2072字)
ホワイトハウス 3日 明らかに… ‘夫人盾説’も風説
当初から生け捕りでなく射殺作戦?

 オサマ・ビンラディンが武器を持ったままで抵抗し射殺されたという一部米国官吏の主張は事実ではないことが明らかになった。
 米軍特殊部隊が1日明け方(パキスタン現地時間)オサマ・ビンラディンの隠れ家を急襲した当時、ビンラディンは非武装状態だったとホワイトハウスが3日 明らかにした。ホワイトハウスはまた、ビンラディンが自身の夫人と見られる女性を人間の盾として活用したという一部米政府官僚の主張も不確かだと明らかにした

 これに伴い、米軍が当初からビンラディンを生け捕りではなく射殺作戦を展開したのではないかという指摘が生じている。これに対し、パキスタン政府は3日 声明を出し、米軍特殊部隊のオサマ・ビンラディン射殺作戦に対し「承認されていない一方的行動」だったとし非難するなど波紋が広がっている。

 ジェイ カーニー ホワイトハウス スポークスマンはこの日、定例ブリーフィングで特殊部隊員がビンラディンが潜伏していた建物に進入した直後、1階で女性1人を含む3人を射殺し、続いて上の階を捜索する中でビンラディンを捜し出した時、彼は武装していなかったと説明した。

先立ってジョン プレノン ホワイトハウス対テロ担当補佐官は2日、ブリーフィングでビンラディンの最後の瞬間を説明しながら、ビンラディンが米特殊部隊要員に銃撃を加えたかは確実でないとしながらも、武器を持ったままで抵抗したと話した。

 カーニー スポークスマンも「抵抗する時、武器を持っていなければならないわけではないと考える」としながら「彼は事実上、抵抗した」と主張した。

 彼は武装していないビンラディンを捕らえるのではなく現場で射殺した理由はなにか、という質問に「可能ならば彼を捕らえる準備ができていたが、相当程度の抵抗があり、そこにはビンラディンの他にも武装した他の人々がいた」と答えた。

 ビンラディンがいた部屋には武装した他の人物はいなかったのではないかという指摘に対し、カーニー スポークスマンは「当時はいつでも銃撃戦が起きうる状況であり、米軍特殊部隊要員は高度な専門性に立って現場状況に対処した」とし「ビンラディンは抵抗したので米軍の作戦中に射殺された」と繰り返し主張した。しかし彼はビンラディンがどのように抵抗したかについては具体的に説明しなかった。

 カーニー スポークスマンはまた、ビンラディンの夫人が米軍特殊要員らに飛びかかり、2人の女性は脚を銃により負傷したが死にはしなかったと話した。
 当初はビンラディンが女性を人間の盾としたという主張が出たが、カーニー スポークスマンはその真偽は不確かだと話した。

 したがって米国特殊部隊要員が武装していないビンラディンの頭に銃撃を加え、とどめの一発までしたとのことは、当初からビンラディンを殺すことに力点を置いた作戦を繰り広げたという主張が説得力を持ってくる。

 米国がにせ物ビンラディンの死体写真が出回っているにも関わらず死体写真を公開できないのも射殺場面があまりに残酷でイスラム圏の反発を憂慮しているためと見える。

 ビンラディン射殺作戦計画説は、リアン パネター 米中央情報局長の発言からも確認できる。彼はこの日<CBS放送>とのインタビューで「我々は初めからビンラディンが射殺される公算が高いと仮定していた」と明らかにした。

 パネター局長は「万一、彼を捕らようとするならアフガニスタンのバグラム空軍基地へ身柄を迅速に移送し、以後 米国艦艇に移した後にホワイトハウスの後続措置指示を待っただろう」と話した。

 彼は「作戦開始に先立ちホワイトハウスでバラク・オバマ大統領と数回の議論を続けた」としながら「問題はビンラディンが生け捕り作戦に抵抗したという点や、実際に作戦中に銃撃戦が起き、その過程でビンラディンが射殺され彼の死体を収容し撤収することになったこと」と明らかにした。

 一方、パキスタン政府は3日 対米非難声明で「今後、米国当局はこういう作戦を行ってはならない」と警告した。

 パキスタン政府は「米国を含めいかなる国でも こうしたことが前例になってはならないという点を断言する」 としながら「(該当国の承認を受けていない)こういう作戦は時には国際平和と安保にとって脅威となり得る」と指摘した。

  米国は今回の軍事作戦開始をパキスタン政府に事前に知らせていなかったと明らかにしたが、パキスタン内部では当局が米軍の作戦を承認したのではないかという非難が起きている。

デジタルニュースチーム

原文: 訳J.S