原文入力:2011-04-26午後10:54:03(1431字)
貯蓄銀行 押収捜索時まで関連内容 緘口令
イ大統領 "厳格対応" …野党、真相調査 推進
チョン・セラ記者、ファン・ジュンボム記者
金融監督当局が貯蓄銀行営業停止直前に行われた特典・不法預金引き出しを早期に把握していながら一ヶ月以上にわたり隠してきたことが明らかになった。李明博大統領が厳正対処を注文したうえ、野党が国政調査等を通じた真相調査を推進に乗り出し金融当局の‘職務遺棄’論難が拡大すると見られる。
26日、金融当局関係者の話を総合すれば、金融監督院は最高検察庁中央捜査部など検察が釜山貯蓄銀行系列会社5ヶ所とポヘ・ドミン貯蓄銀行2ヶ所に対し大々的な押収捜索を行った後の3月下旬、捜査当局に特典・不法引き出し関連疑惑を通知した。金融監督院関係者は「去る3月15日、検察の押収捜索が入った後に検察に特典・不法引き出し関連情報を渡し始めた」として「釜山貯蓄銀行の営業停止直前に預金を引き出した顧客名簿を3月23日に検察に渡し4月初めに金融実名制法違反事実が確認された職員らを検察に通知した」と話した。金融監督院は釜山貯蓄銀行が営業停止される前日の2月16日夜に現場監督官が8億3000万ウォン、35件に及ぶ不法引き出しを摘発し伝票を取り消させるなど、すでに具体的な犯罪内訳を把握していながら検察捜査依頼などに一ヶ月以上にわたりもたもたしていた。
さらに金融当局は特典・不法預金引き出し関連の言論報道が出る前までは去る2月に営業が停止された貯蓄銀行7ヶ所で営業外時間に引き出された資金の規模さえもまともに把握していなかった。金融監督院が26日、一歩遅れて明らかにした6ヶ貯蓄銀行の営業外時間帯引き出し規模は910億ウォン水準だ。
金融監督院は二ヶ月余りが過ぎた今まで、金融実名制法に違反し預金を解約し無断送金した疑惑で釜山貯蓄銀行職員5人と釜山2貯蓄銀行職員4人を検察に通知するにとどまった。他の貯蓄銀行でも同様な不法引き出しがあったという疑惑が提起されているが、関連措置は何も取られなかった。キム・ソクトン金融委員長とクォン・ヒョクセ金融監督院長は去る20~21日、国会聴聞会過程で関連疑惑が提起されたが、まともに実状を明らかにせず、この問題が言論を通じて知らされた後になって不法預金引き出しと金融実名制法違反などの関連事実を公開した。
李明博大統領は26日、閣僚会議でキム・ソクトン金融委員長から関連報告を受けた後「徹底的に調査し厳格に対応しなさい」とし「国民に透明に明らかにしなければならない」と話したとキム・ヒジョン大統領府報道官が伝えた。金融監督院は一歩遅れて特典・不法引き出しに対する検査を強化するとした。金融監督院はこの日 報道資料を出し「関連検査を27日から大幅に強化する」として、役員クラスの検査担当副院長補を釜山現地に急派し、検査人員も増やすと明らかにした。 最高検察庁中央捜査部もこの日、VIP特典預金引き出しと関連して金融当局関係者と釜山貯蓄銀行グループ職員10人余りを呼び経緯を調査した。
チョン・セラ、ファン・ジュンボム記者 seraj@hani.co.kr
原文: 訳J.S