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アップル、iPhoneに位置情報ファイルこっそりと

登録:2011-04-22 13:16

原文入力:2011-04-21午後10:38:53(1140字)
米国プログラマーが明かす
個人情報侵害 論難起きる
目的・意図は明らかにせず

イ・ヒョンソプ記者、ク・ポングォン記者

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アップルのiPhoneとiPadが使用者の知らない内に位置情報をファイル形態で保存していた事実が明らかになり、個人情報侵害論難が起きている。
21日<ニューヨーク タイムズ>等の外信によれば、エロスデオ アランとピート ウォドゥンという2人のプログラマーは前日、米国、サンフランシスコで開かれた位置技術専門家会議でこういう事実を公開した。位置情報を記録したこのファイル(consolidated.db)はiPhoneとiPadに保存されており、iTunesで同期化する度に使用者のコンピュータにも保存される。アランは「昨年6月にアップデートされたiOS 4.0からこういう機能ができた」として、隠されたファイルの中の位置情報をグーグル地図で確認し自身の位置情報がどんな形で収集されたかを見ることができるプログラムも開発し公開した。

アランとウォドゥンによればファイルには使用者の位置、時刻、無線ラン(Wifi)網情報など1日に100個余りの位置情報が暗号化されずに記録されている。アップル機器使用者が移動した経路を比較的詳細に知ることが出来る情報だ。

アップルがなぜこういうファイルを作ったのか、このファイルがアップルに転送されたかなどは明らかにならなかった。アップルはこの両プログラマーの質問にも、<ニューヨーク タイムズ>の質問にも口を閉ざしている。

米国で携帯電話位置情報は通信社に保存されるが、裁判所の許可を受けた時だけ閲覧できる。アップルは使用約款に「商品やサービス、広告の質を高めるために使用者の位置などの情報を集めることもできます」と明示している。

今回の位置情報収集ファイルは使用者の知らない内に情報が収集されたという点と共に、流出の可能性がありプライバシー侵害憂慮をもたらしている。保安研究者のチャーリー・ミラーは「最も大きな威嚇は紛失と外部からの侵入可能性」としつつ「iPhoneを紛失した場合、iPhoneに残っている昨年以後のあなたの移動経路が根こそぎ渡ることがありうる」と指摘した。ただし「このファイルはブラウザやAPPからは接近することのできない位置にあり、簡単に流出する可能性は少ない」と付け加えた。

イ・ヒョンソプ、ク・ポングォン記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/474216.html 訳J.S