原文入力:2011-04-16午後05:46:39(1675字)
[現場] 警察、‘警護法上 駄目だ’として韓進重 解雇者 強制下山
週末には出入り口一ケ所のみ開けておき封鎖、取材入るや検問検索
パク・スジン記者
←警察が16日午前、仁王山登山路入口で韓進重工業解雇労働者たちの登山を阻むため大々的な検問検索を行った中で、オ・チャンイク人権連帯事務局長が検問検索に抗議して言い争いをしている。
警察が韓進重工業解雇者たちの仁王山登山さえ阻む事態が起きた。警察の恣意的な公権力乱用が批判を呼ぶものと見られる。
韓進重工業解雇者でソウルに来ているキム・某氏とイ・某氏は去る15日午後2時、疲れたからだを休ませることをかねて登山を決意した。2人が留まっている金属労働組合はソウル、貞洞に位置しており社稷公園を通り仁王山に行きやすい。
二人が山に登り、続いてヤン・ヒョンギュ組織部長とまた別の組合員も仁王山で会うことにした。ヤン部長は「せっかく組合員たちに自由時間を与えたので山に登って良い空気でも吸い、心もきれいにしようとした」と説明した。
しかし、この日ヤン部長は登山できなかった。社稷公園から15分ほど上がるとすぐに最初の検問所で警察がヤン部長に身分証の提示を要求した。身分証を提示し携帯電話番号まで書いたが警察は道を遮った。
ヤン部長は「住民登録証を提示し携帯電話番号もすべて書いたが、指揮官と見える人が‘下山させろ’と指示し道を遮った」と話した。ヤン部長は「集会しに行く訳でもなく私服を着て登山するだけだと抗弁したが、警察は‘警護法上駄目だ’という話を繰り返し、ついに登山を阻んだ」と話した。
警察は続けて先に登った二人の韓進重工業解雇者を探しに行き、その2人を強制下山させた。イ・某氏は「2人で登っているのに10余人ほどの警察官がきて強制的に山を降りさせた」として「解雇労働者は山にも登れないということか、非常に激しい人格冒とくを感じた」と話した。
一部の登山客は引き返し…行楽シーズン 市民ら大きな不便
解雇者たち "登山もできないとは非常に激しい人格冒とく"
警察は韓進重工業解雇労働者が登山しようとしたことを阻んだ翌日の16日、警備人材を増やし1ヶ所を除き主要登山路を遮断した。これに伴い、週末をむかえ仁王山を訪れた登山客が引き返すなど市民が不便を被った。
登山客 イ・某(40・ソウル、西大門区、忠正路)氏はこの日午前10時30分頃、仁王山に登ろうとしたが警察に止められた。イ氏は「警察が鉄門で阻み完全に登れないようにしていたので他の出入口に行ったが、そこも塞がれていた」とし、結局登山をあきらめ引き返した。
←<ハンギョレ>取材陣が写真を撮ろうとするや警察がカメラを手で覆おうとしている。<ハンギョレ>取材後、警察は出入り口封鎖を解く代わりに検問検索を実施した。これに伴い、この日 仁王山に登ろうとしていた市民は午前中ずっと身分証を提示し山に登る不便を被った。
警察関係者はこの日「韓進重工業解雇者らが山に行くという諜報があり、周辺に集会が多く警備人材を強化した」と話した。しかし確認の結果、韓進重工業解雇者たちは「この日、山に登る計画は全くない」と明らかにした。
オ・チャンイク人権連帯事務局長は「解雇だけでも耐え難い苦痛なのに、一挙手一投足を監視され、たかだか2~3人が登山しようとしても国家が介入し阻むほどの我が国の社会なのか、イ政府が苛酷なのかを訊ねたい」とし「うららかな春の行楽シーズンに、市民の不便を気にもかけない警察行政があきれる」と話した。パク・ジュミン弁護士は「市民の基本権を侵害するには要件がなければならないが、それと関係なく警察が恣意的に過剰対応した」と指摘した。 パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/473347.html 訳J.S