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モスクワ‘悲しい’地下の村 旧ソ連時期、防空壕 改造

登録:2011-04-16 08:03
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/473318.html

原文入力:2011-04-15午後09:27:13(1190字)
移住労働者150人余り監禁 1年超えて針・刃 生産

イ・ジョンエ記者

ロシア‘地下の村’をごそんじですか?
先週ロシア警察と連邦保安局・連邦移民局は合同取り締まりを通じ、モスクワ西部の閉鎖されたある織物設備製造工場跡の地下で不法移住労働者が居住する地下の村を摘発した。<リアノボスティ>通信の14日報道によれば、旧ソ連時期に作られた防空壕を改造したこの村は、外側のガレージを通じて地上と連結されていた。地下の村が位置する旧市場周辺には高さ4mのコンクリート塀と鉄条網で囲まれており、外部からの接近も難しかった。

地下の村の空間は概略200㎡。喚起施設もないこの狭い空間で150人余りの不法移住労働者が1年を超えて暮らしていたことが調査の結果明らかになった。現場を急襲した警察は「臭気がひどく気絶する状況なのに、このように狭い空間で多くの人々がどのように暮らしていたのか分からない」とロシア インターネット ニュース<ライフニュース>に伝えた。

それでもこの狭い空間の中にもなければならないものはみな備わっていた。2段ベッドが備えられた男・女別の寝室と浴室、台所はもちろん、モスクなどの礼拝施設もあり、一部の部屋には高級テレビ セットと清潔なシーツが敷かれたベッドが備わっていた。

調査団は地下の村‘住民’の大多数がウズベキスタン出身で、工場主に監禁されたまま織物用の針と刃などを生産していたものと見ている。当局はこれらの人々の内、モスクワで起きた犯罪にかかわったと見られる16人に対し追加調査をする一方、残りは追放したと<AFP>通信が伝えた。

こういう地下の村摘発は最近頻繁になっている。去る2月末頃にはモスクワ、キエフスキー駅の地下で、3月にはタジキスタンとモルドバなどの地から来た不法移住労働者を雇用した地下ソーセージ工場が摘発されもした。

不法移住労働者の増加はロシアでもこの頃最も大きな社会的イシューだ。景気低迷により失業率が上昇し、不法移住労働者が働き口を奪い取り各種犯罪発生率を高めているという世論が高まっているためだ。 昨年末にはこの問題が人種的葛藤に飛び火し5000人余りのフーリガンと民族主義者が警察と衝突した。

ロシア連邦移民局は現在34万人の移住労働者がモスクワに居住しており、この内 15万5000人程度が不法滞留者であると推定している。だが、セルゲイ ソビアニン モスクワ市長は不法滞留者数が200万人に及ぶと主張している。

イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

原文: 訳J.S