原文入力:2011-04-13午後10:42:33(1868字)
年間3.84回‘異常’…他の原発より不安大きい
15日から正常稼働…住民たち "はやく閉鎖せよ"
キム・グァンス記者、オ・ユンジュ記者
←日本、福島原子力発電所1号機のように運転寿命を延長した釜山機張郡の古里原子力発電所1号機が故障した翌日の13日午後、反核釜山市民対策委員会と蔚山環境運動連合会員たちが古里原子力発電所入り口で記者会見を行い「古里原子力発電所1号機の稼動の中断」を要求している。 蔚山/ニューシス
電源故障 古里1号機 稼動中断
日本、福島原子力発電所事故等級がチェルノブイリ原発事故と同じ7等級に上方修正された中で、福島原子力発電所1号機のように設計寿命を延長し稼動中である釜山機張郡の古里原子力発電所1号機が12日 故障で停まり住民の間に不安感が高まっている。今回の事故で寿命延長決定の根拠になった‘安全性評価資料’の公開と延長稼動の中断を要求する声もより一層力を増している。
古里原子力発電所1号機は12日夕8時46分頃、電源供給系統遮断機の故障により稼動が全面中断された。設計寿命30年が満了し、2008年1月から寿命延長稼動に入った後、発生した3回目の故障だ。過去の2回は送電線路に落雷し運転が中断されたが、今回は運転中の機器欠陥が原因だった。
韓国水力原子力古里原子力本部は「15日午後6時に正常稼働する予定であり、原子炉の安全性には何の問題もなく放射能漏出もない」と強調し、事故の知らせを聞いた原子力発電所周辺の住民たちはやや胸をなで下ろした。古里1号機付近の釜山機張郡、長安邑、吉川里に住むある住民は「寿命を延ばしても安全には問題がないという政府の話をそのまま信じて良いのか悩ましい」と打ち明けた。
←国内20ヶ原子力発電所事故故障件数(2010年基準)古里1号機は年間平均事故・故障発生件数が他の原子力発電所に比べ最高6倍以上高く、住民たちの不安感を大きくしている。韓国原子力安全技術院の‘原子力発電所事故・故障発生資料’によれば、古里1号機では1978年に商業運転を始めた以後、昨年までに計127回、年間平均3.84件の事故・故障が発生した。こういう事故・故障件数は今年3月に商業運転に入った新古里原子力発電所1号機を除き、現在稼動中の国内原子力発電所20基の中で最も多い。年間平均発生件数が最も少ない蔚珍6号機(0.57件)に比べれば6.73倍にもなる。
その上、国内原子力発電所地域4ヶ所(釜山機張郡古里、慶北慶州市月城、慶北蔚珍郡、全南霊光郡)の内、昨年までの年間平均事故・故障件数が最も高いところも古里だ。古里原子力発電所は1~4号が累積稼動年数80年の間に計278回、年間平均では3.47件の事故・故障が発生していた。
‘古里1号機寿命延長反対蔚山市民行動’等、市民・環境団体活動家30人余りは13日、古里原子力本部を抗議訪問し△正確な真相公開△古里1号機閉鎖を要求した。彼らは 「原子力発電所が安全だと騒々しく宣伝して数日後に古里1号機も日本、福島原子力発電所と同じく外部電力遮断で故障した」とし、稼動中断を要求した。
釜山弁護士会が市民原告97人を公開募集し12日 釜山地方裁判所に‘古里1号機稼動中止仮処分申請’を出したのも、日本原子力発電所事故以後に古里1号機の安全性に疑問が日に日に大きくなっているためだ。
2006年に韓国水力原子力本部が寿命延長許可を受けるため、教育科学技術部に提出した△安全性評価△主要機器寿命評価△放射線影響評価などの評価書を確保し、信頼できる機構や専門家たちに検証を任せるところだ。訴訟を導いた釜山弁護士会環境特別委員会委員長カン・ドンギュ弁護士は「住民たちが不安に思っているにも関わらず、政府は評価書公開を頑強に拒否している」と話した。
全国市郡自治区議会議長協議会も13日、清州で開いた市・道代表者会議で「新規原子力発電所建設を全面再検討し、寿命が尽きた原子力発電所は閉鎖せよ」と要求する‘原子力発電所中心のエネルギー政策変化要求決議文’を採択した。
釜山、清州/キム・グァンス、オ・ユンジュ記者 kskim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/472938.html 訳J.S