原文入力:2011-04-11午後10:56:16(1728字)
‘三陟原発’江原補欠選挙のイシューに
オム側 "再検討" であり "反対ではない" …不明瞭な綱渡り
チェ・ムンスン "原発反対" 全面化…オム・ギヨン 言葉変え 非難
シン・スングン記者、イユ・チュヒョン記者
←4・27江原道知事補欠選挙候補として出馬したオム・ギヨン ハンナラ党候補(左側写真)とチェ・ムンスン民主党候補が9日 江原、春川市で開かれた‘2018平昌冬季オリンピック誘致祈願 江原自転車大行進’に参加し、自転車に乗り平昌冬季オリンピック誘致を祈っている。春川/各党選挙事務室提供
4・27江原道知事補欠選挙で三陟(サムチョク)原子力発電所誘致問題が争点に浮上し、オム・ギヨン ハンナラ党候補とチェ・ムンスン民主党候補の戦いが一層熾烈になっている。地域民心の変化と実際の得票に対する有不利はもちろん、中央党の原子力発電所関連政策などがすべて絡まった高次方程式を解かなければならないためだ。
「政府の(原発安全性)検討結果が出る時まで、三陟市が原子力発電所誘致活動を全面中断して欲しい。」11日、江原道、江陵市庁で緊急記者会見を行ったオム・ギヨン ハンナラ党候補は思いがけない話を口にした。彼は「政府の(原発)安全性点検の結果、安全性が確保されても 地域住民と江原道民の立場を十分にまとめ原発誘致を決めなければならない」と強調した。去る3月17日、江原知事選出馬を公式化する江原道庁会見で三陟住民の地域発展熱望を前面に出し‘原発誘致’を支持した彼だった。だが、候補登録を翌日に控えると‘江原道民の立場’を前面に出し三陟住民に自制を要請して出たわけだ。
この日、江原道庁で会見をしたチェ・ムンスン民主党候補は原発反対の立場をより一層鮮明にした。彼は「地震・津波・火山爆発・異常気候など自然の前に原発は最早 安全地帯ではなく、経済的効果もないことが確認された」とし「三陟原発誘致は名分も実益もない」と主張した。オム候補の会見に対抗し‘三陟原発否定論’に対する自身の‘知的所有権’を強調して出たような姿だ。
両候補のこういう態度は、日本、福島原子力発電所爆発事故の余波で、韓半島に放射能雨が降るなど原発不安感が広がり、江原道の民心が急速に変化する兆しを感知したことに伴ったものと分析される。
江原道の事情に精通したハンナラ党関係者は「オム候補の三陟原発誘致発言は三陟市一ケ所だけが有利で、他の周辺地域では全てが不利な主題」とし「特に江原道選挙戦にキャスティングボートを握る江陵・東海など嶺東圏全体の民心が悪化しかねないという憂慮が反映された」と話した。オム候補側はしかし‘中断なき原発推進’を守るハンナラ党の党論と 原発誘致を希望する三陟住民を意識して依然として‘不明瞭な綱渡り’をしている。オム候補側のチェ・スヨン言論特別補佐官は立場の変化に対する批判が提起されるや「オム候補は三陟原発に絶対反対という訳ではない」と解明した。オム候補のこの日の会見は「条件付き賛成の立場から一歩進んで、住民の意見を聞かなければならない」という趣旨だということだ。
この間、各種インタビューで‘個人的には’原子力発電所に反対するという立場を明らかにしていたが、明確な公約として原発反対を宣言していないチェ・ムンスン候補は独自の世論調査を経て‘原子力発電所反対’を全面化した。チェ候補キャンプ関係者は「先週、原発民心世論調査の結果、東海・三陟の回答者までが原発反対が過半数を越えた」として「民心を確認し明確に原発反対の立場を明らかにしようということに整理された」と話した。ウ・サンホ スポークスマンは「オム候補も原発誘致を保留しようとしている姿を見ると、結果的に見れば原発反対が票に役立つのではないか」と話した。
シン・スングン、イユ・チュヒョン記者 skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/472457.html 訳J.S