原文入力:2011-04-11午後09:38:19(1044字)
クォン・テホ記者
米国の前職国務長官であるヘンリー・キッシンジャーとジェームズ・ベーカーが10日 リビアに対する軍事介入の中断を促した。
彼らはこの日<ワシントンポスト>共同寄稿文で「米国が世界の警察にはなれない」として「軍事力は米国の国家的利益が危険に直面した時にのみ使わなければならない」と明らかにした。彼らは‘米軍介入の根拠’という題名の寄稿文で「米国は民主主義、人権などの価値を支持しなければならないが、軍事的には米国の国益がかかった時にのみ介入しなければならない」とし「リビア事態は米国の国益には直接的に連結されず‘人道主義的理由’がリビアに対する制限的軍事介入の理由とはなりえない」と言い切った。二人は 「すべての人道主義的危機に直面する度に軍事力を使うことはできない」として「シリア、イエメン、アルジェリア、イランにはどのようにし、米国と強い連帯を結んでいるバーレーン、モロッコ、サウジアラビアにはまたどのようにして、大量虐殺が進行されているコートジボアールにはまたどのようにするのか」と問い直した。
また「外交で‘理想主義’と‘現実主義’は合わせ持たなければならない」として、今後の中東事態に対する外交政策の定規として‘実用的理想主義’を提示した。二人はリビア事態でイランが核開発を急ぐ恐れがあるとし、今回のリビア事態と関連して不良政権らの核拡散可能性およびイスラム極端主義の登場など意図しない結果が起きうるとも言及した。
彼らは 今後米国の軍事力介入時に考慮しなければならない6ヶのガイドラインとして△分明で明確な目標の設定△各国状況に対する綿密な調査△米国が支持する勢力に対する十分な理解△議会を含む(米国)国内の支持△意図しない結果に対する検討△確実で明白な米国の国益などを挙げ、特に‘国益’を最優先とするべきだと主張した。
キッシンジャー前長官はリチャード・ニクソンとジェラルド・フォード大統領時期の去る1973~77年、ベーカー前長官は父ブッシュ大統領時期の89~92年に各々米国務長官職を務めた。 ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S