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前では "100ウォン値下げ" …後では‘マージン 取り込み’

登録:2011-04-09 07:34
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/472160.html

原文入力:2011-04-08午後10:19:31(1698字)
ガソリン価格値下げ 結局 恩着せ
SKエナジー、卸売価格引き上げ
ガソリンスタンドも価格下げず
消費者恩恵は‘ちびっと’

キム・ギョンナク記者

 精油会社らのガソリン価格リットル当たり100ウォン値下げにもかかわらず、消費者は今後ガソリン価格値下げの恩恵をほとんど受けられないものと見られる。ガソリンスタンドが既存在庫を理由に価額を下げずにいる上に、精油会社と代理店らが価格引き下げ時点の7日を前後しむしろガソリンスタンドに供給する価格を上げているためだ。

 8日、ガソリン価格情報を提供するオピネットによれば、全国平均ガソリン価格は6日の1970.92ウォンから7日には1955.8ウォンで僅か15.12ウォンしか下がらなかった。SKエナジーの割引がポイント積み立て方式であるため価格下落に反映されなかったとしても、残り3精油会社が一斉に価額を下げたにしては値下がり幅があまりに小さい規模だ。これに伴い、価格引き下げの果実の大部分が消費者ではなく精油会社、代理店、ガソリンスタンドらに戻ることになる状況だ。

 京畿道、始興でガソリンスタンドを営むチョン・某(53)氏は8日<ハンギョレ>との通話で「SKエナジーが今日、供給価格を去る4日の供給価格(1842ウォン)より54ウォン高い1896ウォンに上げた」として「数日間の販売マージンが115ウォンから61ウォンに半減することになり来週には販売価格(消費者価格)を引き上げるべきか悩んでいる」と話した。京畿道安城でガソリンスタンドを営んでいるファン・某(55)氏も売り値を上げる準備をしている。ファン氏は「先月末まで工場渡し価格でリットル当たり80ウォン割引された価格でガソリンを供給されたが、今日は5ウォンだけ割引するという通知を受けた」と話した。ガソリンスタンドに供給する価格を事実上75ウォン上げたわけだ。

 これに対してSKエナジー側は「一部のガソリンスタンドとの取引では供給価格をあげた場合があるかもしれないが全般的な状況はそうではない」と明らかにした。しかしSK代理店のガソリンスタンド供給価格引き上げはあちこちで確認されており、数日後には大部分の消費者価格が再び上がることになるものと見られる。その上、小幅下落した消費者価格が元の状態に戻る状況だ。

 リットル当たり100ウォン分のポイントを積み立てする方式を選んだSKエナジーとは異なり、ガソリンスタンド供給価格自体を100ウォン下げたGSカルテックスと現代オイルバンク、エスオイルなど3社のガソリンスタンドでも消費者が割引特典を得るのは難しい展望だ。これらの会社がガソリンスタンド供給価格の基準を筆頭事業者であるSKの価格に合わせているためだ。SKがガソリンスタンドに供給する実際価格が上がれば他の精油会社もそれだけ基準価格を上げるという説明だ。

 それだけではない。 政府や精油会社は卸売価格が下がるとしてもガソリンスタンドに消費者価格の引き下げを強制する権限はない。現代オイルバンク関係者は「ガソリンスタンドに100ウォンを下げるよう勧告するだけで強制力はない」と話した。特にガソリンスタンドは価格引き下げ前に高く持ってきたガソリンと軽油在庫が多いという理由で消費者価格を下げていない。ガソリンスタンドが通常2~4週分の在庫を持っているためだ。また、ガソリンスタンドの消費者価格は随時変わるので2~4週経過後に価額を下げたかを確認することも事実上不可能だ。

 知識経済部はこのために精油会社らのガソリン価格割引がきちんと施行されているかを点検するための現場調査を始めた。だが、価格引き下げを強制する権限がなく成果が上がるかは未知数だ。 キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr

原文: 訳J.S