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日本も見捨てた都市 ユーチューブで希望を得た

登録:2011-04-08 00:10

原文入力:2011-04-07午後09:10:26(1343字)
原発から24km 南相馬市長 動画呼び掛けに外国人支援あふれる

イ・ヒョンソプ記者

←日本、福島県、南相馬市の桜井勝延市長が '南相馬市長のSOS'という映像を作りユーチューブに上げ、大地震で孤立した市民を助けて欲しいという呼び掛けをしている。写真はユーチューブ映像キャプチャーしたもの。

 "私たちは孤立しています。市長としてお願いします。どうか私たちを助けて下さい。" ユーチューブの画面に映った日本、福島県、南相馬市の桜井勝延市長の顔はぎりぎりまで追い詰められたようで、その声は気力が尽きんばかりだった。だが、この動画は全人類の胸をたたき、全世界から殺到した救護品は南相馬が長い暗黒のトンネルを切り開く転換点となった。

<ニューヨークタイムズ>は7日(現地時間)南相馬市長が先月末、ユーチューブにあげた動画とその都市の現在の状況に対する詳しいルポ記事をのせた。小型ビデオカメラで撮影された‘南相馬市長のSOS’(写真)という題名の11分動画は全世界でこれまでに25万人が見た。市庁には今でも援助したいという電話が殺到している。電話をする人は大部分が外国人だ。

桜井市長がこの動画を撮った先月24日、南相馬市は未来が見えない闇の中にあった。24km離れた福島原子力発電所から流出した放射性物質のために生活必需品を積み出さなければならないトラックはどれも進入を拒否し、まだ避難できない市民は屋内避難指示により家の外には出てこれないままに飢えに苦しめられていた。

動画の力はすごかった。市庁には食べ物と生活必需品が入った箱 数百個が届けられた。桜井市長は「突然、全世界が私たちに手を差し出した」として「私たちは一人ではないということを学んだ」と話した。彼は動画と同じベージュ色のユニホームを着ていたが、今は顔には少しずつ微笑が見えたと<ニューヨークタイムズ>は伝えた。

動画を上げようというアイディアはボランティアメンバーがあまりにいないという不満を提起しに市庁に来たある住民から出てきたことだった。桜井市長はそのビデオを日本から捨てられた彼らができる最後の救助信号だったと表現した。当時、記者たちが町の外に避難しており、事情を外へ知らせる方法がなかった。

今は南相馬市はゆっくりながら日常に戻っている。屋内待避指示はまだ解けていないが、多くの人々は無視し始めた。原子力発電所も恐ろしいが、彼らには今を生きることがさらに急迫しているためだ。小さな食料品店を営むヤマノ・ヤスコは店の窓に 「がんばって、南相馬」と書かれた紙をいっぱい貼り店を開いた。だが、福島原子力発電所が継続して危機状況にあり、都市の運命はまだ不透明だ。政府は現在、原子力発電所の半径30kmまでに避難指示を与えることを検討しているが、決定が下されれば彼らは都市を放置して避難の道に上がらなければならない。 イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/471929.html 訳J.S