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‘放射能汚染水’海に放出開始

登録:2011-04-05 11:38
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/471369.html

原文入力:2011-04-04午後10:28:47(999字)
東京電力、低汚染水 1万1500t "高濃度汚染水を入れる場所確保のために"

イ・ヒョンソプ記者

東京電力が4日、放射性物質に汚染された水を福島近海に捨て始めた。高濃度の汚染水を別に保管する場所を確保するための措置だ。
東京電力はこの日午後、原子力発電所の処理施設および5~6号機にある比較的汚染度の低い水1万1500tを海に放出することを決めたと明らかにし、この日夕方 すぐに実行に入った。

福島原子力発電所内には放射性物質に汚染された水が2万t程度あると分析されるが、現在2号機取水口近所に生じた亀裂から高濃度の汚染水がそのまま海へ流出している状況だ。流出事態を緩和するには穴を塞ぐか2号機タービン室にある汚染水を他所に移さなければならない。だが穴を塞ぐ試みは失敗に終わっており、原子力発電所内には別に水を入れられるところがない。したがって低濃度汚染水は外に捨て、こちらに2号機タービン室の水を移し入れるということだ。枝野幸男官房長官はこの日 記者会見で「この措置は海にさらに多くの放射性物質が広がることを防ぐためのもの」と話した。あまり汚染されていない海水を捨てることが。高濃度汚染水が流出することより放射性物質の流出量が少ないという話だ。

東京電力は海に捨てる水の汚染度が微小であり、この近くの魚類や海草を毎日食べたとしても体内に入る量は年間0.6ミリシーベルトに過ぎないと主張した。これは普通の人が自然に当たる放射線量の4分の1水準だ。 だが、緊急状況だといっても放射性物質に汚染されたことが確実な水を海にそのまま流すことをめぐり論難が強まるものと見られる。

東京電力は原子力発電所から海へ水が流出する亀裂を塞ぐためにコンクリートとポリマー、おがくず、新聞紙まで動員したが全て失敗に帰し、最後の手段として海に工事時に泥水が広がることを防止する‘シルト フェンス’を周辺に打つことにした。東京電力はこの垣根が水の流れを防ぎ放射性物質の拡散を遮断すると期待している。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: 訳J.S