原文入力:2011-04-04午後06:15:05(1260字)
気象庁、ノルウェー・ドイツの実験結果 インターネットで知らされた後に公開
"先月末、原子力技術院模擬実験で予想されたが影響小さく未公開"
イ・グンヨン記者
←原子力安全技術院の模擬実験結果.
韓国原子力安全技術院と気象庁は4日、ソウル、世宗路の政府中央庁舎で共同記者会見を行い「7日頃、春季気流変化で日本、福島原子力発電所から流出した放射性物質が直接我が国に流入する恐れがある」と明らかにした。しかし、この発表は放射性物質が7日頃に韓半島に広がるというノルウェー大気研究所(NILU)とドイツ気象庁の模擬実験結果がすでにインターネットを通じて広がった後に出てきたものであり再び‘後追い発表’という指摘を受けている。
←ノルウェー大気研究所が発表した拡散モデル結果気象庁は「7日頃、気圧配置の影響で我が国に南西気流が発達する」と明らかにした。ユン・チョルホ原子力安全技術院院長は「この気流の影響で福島原子力発電所から4日頃に流出した放射性物質が3~4日後に韓半島に流入する恐れがある」として「先月末、原子力安全技術院の自主模擬実験でも予想されたが、韓半島に及ぼす影響が大きくないため あえて公開しなかった」と話した。彼は「ノルウェー大気研究所の実験はチェルノブイリ原発事故相当の放射能が10日間にわたり毎日均一に出てくることを前提に研究員2人が遊びのようにしてみたもの」と付け加えた。しかし名前を明らかにすることを敬遠したソウル大地球環境科学部のある教授は「ノルウェー大気研究所は立派な研究者が多い所で、彼らが用いた拡散モデル(FLEXPART)は学界で認められたモデル」と話した。
キム・スンベ気象庁スポークスマンは、当初‘偏西風が吹くので我が国は安全だ’と強調した時、こういう気流は予想できなかったのかという記者らの質問に「地上1~3km上空では時々 局地的・一時的な気流変化がありえるが、我が国周辺の大気は大きく西側に流れる傾向があるという話だった」と弁明した。
チョン・イルウン江陵原州大 大気環境科学科教授は「日本側から東風が吹く事もありえ、またその影響力が韓半島には及ばない場合もある」として「気象庁が間違ってかけた最初のボタンにしばられるのではなく、資料を根拠に説明をしてこそ説得力と信頼を得ることができるだろう」と指摘した。
特に7日には全国に多少多目の雨が降ると予想され‘放射能雨’に対する憂慮も提起されている。しかしユン院長は「7日に放射線量が多少増えることはありうるが、依然として人体と環境にはほとんど影響がないほどの極微量に過ぎないだろう」と話した。
イ・グンヨン先任者 kylee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/471313.html 訳J.S