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イ大統領、政策葛藤で‘早期レイムダック’危機

登録:2011-03-31 09:57

原文入力:2011-03-30午後10:14:14(1586字)
[東南圏新空港 白紙化波紋] 与党内紛‘任期末’連想
新空港・国防改革などを巡り‘権力破裂音’
歴代大統領‘側近不正で墜落’と対比
大統領府‘国政掌握力 弱化の可能性’嘆息

ファン・ジュンボム記者

←大邱地域の議員らが緊急対策会議。東南圏新空港建設計画の白紙化が既定事実として知らされた30日午後、大邱地域のハンナラ党議員らが国会議員会館ユ・スンミン議員事務室で非公開の緊急対策会議を開いている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

 "側近不正より政策葛藤でレイムダック(任期末権力漏水)が来そうだ。" 政府が東南圏新空港建設白紙化を発表した30日、大統領府内外からはこういう話が出てきた。大統領選挙公約を‘なかったこと’にすることにより嶺南圏の反発と与党ハンナラ党の内紛が深化し李明博大統領の国政掌握力も弱まる可能性が強いという嘆きだ。
与党のある関係者は「金泳三・金大中など歴代大統領は執権後半期に家族・側近の不正で墜落したが、イ大統領は任期を2年も残して政策葛藤で力が抜ける姿を示している」と話した。

実際に新空港をはじめ国防改革、政治資金法改正など最近 政策を巡る破裂音は任期末を連想させる。

新空港白紙化は経済的側面では妥当な結果とも言えるが、政治的には李明博政府に対する嶺南民心をとげとげしくさせる悪材料だ。特に来年4月の総選挙と12月の大統領選挙を控えハンナラ党の嶺南圏議員らが‘グッバイ 李明博’を宣言し、次期有力候補である朴槿恵前代表側に離脱し現政権対して刃を研ぐ名分になりかねない。

ハンナラ党ではこの日‘イ大統領 脱党’主張すら出てきた。イ大統領の国政掌握力が揺らぐ音だ。大統領府関係者は「民主党が来年の総選挙と大統領選挙で釜山攻略のために‘加徳島新空港’を公約として掲げて出てくる場合、イ大統領とハンナラ党は困り果てることになりかねない」と憂慮した。

イ大統領が後半期の重点課題として積極的に推進している‘国防改革307計画’を巡り予備役将軍を中心に反発していることや、大統領府が企業・団体の政治資金許容に反対するや中央選管委が "不快だ" と再反論したことについても大統領府関係者たちは "任期初めならば想像もできない" という反応を示している。

イ大統領はすでに2009~2010年に世宗市修正案を推進し国民的信頼と忠清圏民心を失い、国会本会議で否決される侮辱を受けなければならなかった。 ‘分散配置論’が出ている国際科学ビジネスベルト問題も、イ大統領を政治的試験台に立たせた政策イシューだ。

問題は大統領府内部も政策中枢部としてまとまっていないという点だ。国防改革と関連して大統領府の一部参謀が「妨害者は服を脱がせる」と軍を刺激し、スポークスマンがこれを公式否認した事例は、大統領府参謀陣の一体感が失われていることの傍証と見られる。‘T-50高等訓練機のインドネシア輸出実現’という話が確定してもいない状態で大統領府参謀の口を通じて29日に生半可に報道されたことについても、大統領府内では「内部規律が緩んでいる」という嘆きが出てきた。

高物価・貸切住宅難など最近の民生懸案も、イ大統領に‘経済再生’を期待した支持者らに疲労感を加える要因だ。与党のある要人は「政策で破裂音が出始めれば、執権後半期に軟着陸することはできない」として「党・政府・大統領官邸が戦列を整え緊張感を高めなければならない」と話した。 ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/470713.html 訳J.S