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便法工事で物議‘愛の教会’ソウル市が道路位置まで変えてあげた

登録:2011-03-29 11:08

原文入力:2011-03-29午前09:47:30(1572字)
昨年2月 地下鉄出口の変更含む地区単位計画 承認
‘否定的意見’説明とは異なり…完工すれば歩行路が教会通過

イム・ジソン記者、ソンチェ・ギョンファ記者

←2012年ソウル、瑞草区、瑞草洞1541番地一帯にできる‘愛の教会’の透視図。愛の教会ホームページよりキャプチャー

ソウル、瑞草区に大型建物を新築している‘愛の教会’が、隣接する公共道路の地下を掘り下げ礼拝堂を作ろうとしており論難をかもしている中で(<ハンギョレ> 3月24日付11面、‘江南 "愛の教会" あきれた新築工事’)、ソウル市が昨年2月‘地区単位計画’を変更し教会新築にともない道路位置と地下鉄出口の変更・移転を承認していた事実が確認された。
特にソウル市のこういう決定に続き、瑞草区は国土海洋部の指導を受け公共道路の地下を礼拝堂建設用途で掘りおこす工事許可を出すなど、中央部署と地方自治体が先を争いこの教会に特典を与えたという疑惑が起きている。

ソウル市が昨年2月4日に告示した‘瑞草区域(花の村地域)特別計画区域-地区単位(細部開発)計画決定(変更)’を見れば、愛の教会が完工する2012年にはソウル、瑞草区の地下鉄2号線瑞草駅と隣接している瑞草洞1541番地一帯の地図が変わる。まず、教会新築敷地の直ぐ前にある瑞草駅3・4番出口がなくなる。ソウル市はその代わりに完工する愛の教会内に新しい地下鉄出口1ヶ所を開設することにした。そのため3・4番出口を利用していた地下鉄乗客が地上に出るためには教会と隣接した空間を通らなければならない。

←愛の教会新築工事前後の変更事項

また、瑞草洞1541-15番地から1541-40番地まで続く‘小路3-3’歩行者専用道路も消える。この教会が2ヶの敷地が合わさった空間に新築されるため、その間の道がなくなるということだ。瑞草洞1541-30番地一帯の公共歩行通路も教会開発計画により1541-19番地一帯に変更される。この新しい歩行通路は教会建物の真中を通過することになる。結局、この地域の地上や地下の公共道路を利用するには市民は教会を必ず通ることになるということだ。

愛の教会はこういう内容の地区単位計画を2009年10月30日、瑞草区庁に出し、これを審議した瑞草区庁都市計画委員会は 同年12月28日に開かれた。当時、諮問に参加したある人は 「道路を教会の中心に移すなど、一介の教会がソウル市地図を思いのままに変えたことに対し、数人の諮問委員らが反対の声を上げたが、あまりにも人々が多く私たちの声は完全に無視された」とし「この内容に対して瑞草区庁では諮問を行っただけでソウル市が最終審議した」と話した。

実際、この計画はソウル市都市建築委員会小委員会の諮問と本会議議決を経ており、ソウル市は昨年2月4日に工事敷地の地区単位計画を変更・告示した。 この計画には地下を掘り礼拝堂として使うことになる‘チャムナリ道’の拡張と寄付採納、地下鉄出口統合・移転などが全て含まれている。

先立ってソウル市はチャムナリ道地下空間の私的活用を巡り批判が出るや「道路地下を私的に活用してはならないという大法院判例を瑞草区庁に伝達するなど否定的意見を伝達した」として責任がないと言った。だが、瑞草区庁関係者は「ソウル市が地区単位計画変更告示をした以上、区庁が建築許可を出さない理由がない」と話した。

イム・ジソン、ソンチェ・ギョンファ記者 sun21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/470364.html 訳J.S