原文入力:2011-03-28午後08:36:13(1304字)
辞退カード 再び しまって
同伴成長論争では押されて
政治的未熟さだけが浮き彫り
イ・ジウン記者
‘復帰の便り’は多少苦しげだった。「李明博大統領の同伴成長に対する確固たる意志を再び確認でき、国民の支持と声援に接した」と語った。大統領府に‘とても長い辞表’を送り、繰り返し‘返事’を要求した意気は感じられなかった。
チョン・ウンチャン(写真)同伴成長委員長が28日、辞退の意志を電撃撤回した。去る19日、言論に辞退意向を明らかにして10日ぶりだ。チョン委員長はこの日、ソウル パレスホテルで開かれた同伴成長委全体会議に参加し 「私に関する去就論議があったが、同伴成長が本軌道に入るための陣痛だったと考える」として「委員らが変わらぬ支持を示すならば初心を失わなずに するべき仕事をする」と話した。大統領の意志を確認したか という記者らの質問に「何度も受けた」と答えた。彼のある側近は 「昨日午後まで(復帰の可能性が)半々だった。午後遅くになり大統領府側から連絡が来て、委員長職を継続して引き受けてくれといった」と話した。
帰ってきた彼は傷だらけだ。超過利益共有制論難で始まった‘辞退波動’を経て、彼の政治的未熟さ、不適切な行動に対する批判が絶えなかった。チョン委員長がイ・ゴンヒ三星会長、ホン・ジュンピョ ハンナラ党最高委員、チェ・チュンギョン知識経済部長官などと論争する際に耳目が集中したが、彼は一歩も前へ出て行けなかった。尖鋭なイシューを解きほぐす政治力を発揮する代わりに、いきなり辞退カードを持ち出し、大統領府に‘返事’を出すとし球を渡し、こっそりと帰ってきた姿だ。こういう身の振り方に対して‘駄々コネ’、‘一進一退の専門家’等の批判が浴びせられ、彼の助言者であるキム・ジョンイン前議員が「ひとまず本人が辞退するという意志を発表したら、それで締め切るのが正しい」と助言したほどだった。
この日の電撃復帰に対しても主体的な意志があらわれるというよりは‘大統領の意向’に従ったようだという評価が出ている。ハン・グィヨン前韓国社会世論研究所首席研究委員は 「チョン委員長が初めて自身の談論(超過利益共有制)を前面に掲げたが、きちんと準備されていない状態で集中砲火を受け、かえって敵だけを作った」とし「特に大統領の前で常に弱い姿を見せることで自身の存在感を逆説的に現わした」と話した。
反面、コ・ソングク政治評論家は「チョン委員長が同伴成長に対する意志と改革性を示し、大統領の信任も確認するなど存在感を示した」という評価をした。
チョン委員長はこの日‘シン・ジョンア波紋’に対しては「名誉を傷つけるようなことはしなかった」と公開解明した。
文 イ・ジウン記者 jieuny@hani.co.kr, 写真 ニューシス
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/470278.html 訳J.S