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自律型私立高・外国語高校‘社会配慮’選考、富裕層子弟の入学通路に

登録:2011-03-28 10:23
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/470177.html

原文入力:2011-03-28午前08:22:40(1228字)
多子女家庭出身 4倍 増え
低所得層 新入生‘半減’

我が国社会で子供の数は富の尺度に通じる。ところで今年の自律型私立高(自私高)と外国語高校が、暮らし向きが難しい生徒を選ぶための社会的配慮対象者選考で半数近くを子供が3人以上の多子女家庭の子供で満たしていたことが分かった。

27日、チェ・ホンイ ソウル市教育委員が公開した‘2011学年度ソウル自私高および外国語高校の社会的配慮対象者選考選抜現況’を見れば、自私高27校と外国語高校6校の社会配慮選考合格者2199人中で基礎生活受給者や次上位階層など低所得層の生徒が志願できる‘経済的対象者’として合格した生徒は918人(41.7%)であり、昨年の合格者比率86.7%(905人中 785人)に比べ比率が半減した。

反面、経済的な困難はないが社会的配慮が必要な生徒が志願できる‘非経済的対象者’として合格した学生は58.2%(1281人)で昨年13.2%(120人)より比率が4倍以上増えた。

非経済的対象者の比率が非常に高くなったのは多子女家庭の子供が大挙合格したためだ。多子女家庭の子供として合格した学生が1029人(非経済的対象者の80.3%)であり、社会配慮選考で合格した全体学生の46.7%に達した。

多子女家庭の子供を除く残りの非経済的対象者17類型の合格率は△片親家庭の子供117人(全体の5.3%) △障害者の子供40人(1.8%) △多文化家庭の子供9人(0.4%)等であり、全て合わせても20%にならなかった。子供だけの家、北韓離脱青少年、祖孫家庭の子供、児童福祉施設収容者として合格した生徒は1人もいなかった。

33ヶ高校の中で多子女家庭の子供の比率が高い上位6校は現代高(社会配慮選考合格者の82.4%),世和女子高(72.6%),養正高(71.4%),徽文高(66.6%),世和高(64.2%),培材高(59.3%)で、全て江南、瑞草、陽川など相対的に裕福な地域にある学校だ。

33ヶ高校の中から外国語高校6校だけについて見れば、明徳外高(35.0%)1校を除き、ソウル外高(57.5%),漢栄外語高(55.0%),大一外高(52.5%),大元外高(52.5%),梨花外高(50.0%) 5ヶ校で多子女家庭の子供が社会配慮選考合格者の半数以上を占めたことが分かった。

チェ委員は「子供を3人も産んで育てられる家庭は経済的に豊かな場合が多いが、これらを社会的配慮対象者と認定したことは便法」とし「これは社会配慮選考の本来趣旨にも合わない」と指摘した。

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr

原文: 訳J.S