原文入力:2011-03-23午後10:34:39(1796字)
"霊巌防潮堤 閘門 設計変更" 公式建議
"政府肯定反応…1千t級 旅客船 運航"
環境団体 "運河へ進む信号弾" 反発
チョン・デハ記者、パク・ヨンニュル記者、キム・ヒョンデ記者
←既定事実化される4大河川 運河事業 現況
政府が4大河川事業で西海と霊巌湖をつなぐ霊巌防潮堤に1000t級遊覧船などが出入りできる‘通船門’(船舶が行き来する水門)を来年末までに設置する計画を本格検討し始めた。通船門が設置されれば大型船舶が栄山湖を経て羅州竹山堰まで、小型ヨットなどは光州昇村堰まで往来できるようになる。環境団体側は 「4大河川事業の目標が運河事業であることを示す信号弾」として糾弾した。
■通船門設置 可視化?
全南道は22日、報道資料を出し 「霊巌湖に20m規模の通船門設置工事がまもなく着手される」としながら「2012年までに通船門が完工すれば1000t級旅客船と500t級観光遊覧船、黄布帆船、ヨットなどが自由に往来できるだろう」と発表した。全南道建設防災局関係者は23日「農林水産食品部と国土海洋部4大河川事業本部に通船門設置問題を建議し、民主党のある議員を通じ‘政府が肯定的に検討することにした’という話を聞いた」と話した。
政府は韓国農漁村公社に委任し昨年8月から4大河川事業の一つとして‘栄山江河口堰構造改善事業’を行っている。6189億ウォンを投じ来年末までに栄山江河口堰排水閘の拡張、霊巌防潮堤排水閘門拡張、栄山湖と霊巌湖をつなぐ霊巌連絡水路の拡張などを行う事業だ。全南道は霊巌湖河口堰排水閘門拡張工事の‘設計を変更し’通船門(幅20m、長さ70m)を設置することを最近 農食品部などに建議した。先立って昨年10月19日、パク・ジュンヨン全南道知事はシム・ミョンピル国土部4大河川事業本部長に△栄山江河口堰通船門拡張(幅6m→20m) △霊岩防潮堤通船門新設(幅20m)方案を建議し‘肯定的に検討する’という答えを聞いたと明らかにした経緯がある。(<ハンギョレ> 2010年10月23日付4面)
霊巌湖通船門が完工すれば霊巌湖に進入した船は幅140mに拡張される霊巌連絡水路を経て栄山湖に入ることができる。続いて新設中の羅州竹山堰の通船門(幅12m)をさらに拡張すれば光州南区、昇村堰まで行くことができる。大規模浚渫により栄山江の水深は最小5.2mを維持しており1000~500t級船舶の運航に障害物はなくなる。全南道関係者は「栄山江河口堰構造改善事業予算の中から当初事業費より落札値が少なく済み発生した‘落札差額’ 500億~600億ウォンを通船門事業費に充当することができる」と明らかにした。
■運河事業 論難
農食品部は23日、解明資料を出し「通船門設置事業推進可否について現在までに政府内方針は決定されていない」と明らかにした。国土部4大河川事業本部高位幹部は 「全南道が言論プレーを行っているのではないか」と話した。
しかし全南道が通船門設置を公式建議し、農食品部と国土部などが検討している情況は明らかに見える。国土部高位幹部は「全南道側から話が出て検討している段階」と話した。農食品部関係者は「通船門事業をするならば、仮防水工事を2回行わないように今の時点で行うことが予算節減になる」と話した。
これに対して環境団体らは「4大河川16ヶの堰に上・下流水位差を調節する通船門を設置すれば、いつでも運河に転換できる」として反発している。パク・チャングン関東大教授(土木工学)は「京畿開発院が去る2月、漢江新谷水中堰移転設置論難と関連して代案として出した通船門設置計画を見れば、通船門の幅22m(長さ253m)の場合、事業費は541億ウォン、幅12m(長さ130m)の場合、225億ウォンと予想している」として「4大河川堰工事の設計を変更し通船門を設置すれば本格的な運河への道に入り込むことになるだろう」と指摘した。 光州/チョン・デハ記者、キム・ヒョンデ、パク・ヨンニュル記者 daeha@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/469504.html 訳J.S