原文入力:2011-03-22午後10:28:56(988字)
ガーディアン "正常化作業の遂行は手にあまる"
<毎日新聞> "生計のために会社の指示に従う"
チョ・キウォン記者
放射線被爆の危険にもかかわらず福島原子力発電所現場に入った東京電力と下請け業者の職員たちは、‘原子力発電所のサムライ’と呼ばれ英雄として称えられているが、実際の彼らの実状はそれほど単純ではない。
英国の<ガーディアン>は21日、現場にいる人々500人余りの大部分は原子力発電所正常化作業を遂行するには手にあまる単純労働者たちだと指摘した。<ガーディアン>は元々タバコ農作業をしていたカンノ・シンゴの例を挙げた。カンノは特別手当てを稼ぐために福島原子力発電所建設現場で働いていたが、放射線流出事故が起きるやすぐに家族と共に待避した。だが、会社は待避したカンノに原子力発電所に戻るよう要請した。家族らが帰って来て電話して止めたがカンノは現場に戻った。親戚のカンノ・マサオは「人々は命を賭けたと言い、彼らを原子力発電所のサムライと呼ぶが、シンゴのような人はアマチュアであり別に役に立たないだろう」とし無念がった。福島原子力発電所の現場で仕事をしている人々は東京電力と下請け業者の職員などを合わせて500人余りであり、電源復旧のような技術的なことができる人は70人程度と<毎日新聞>は伝えた。
原子力発電所現場で仕事をする30代の下請け業者職員は「現場に残った人々が連続的に放射線を浴びながら作業をしていると考えるかも知れないが、実際には法に従い交代で作業をしている。英雄だとは思わない」と<毎日新聞>に話した。
そうだとしても危険を甘受しているのは事実で、作業への参加を拒否することもできるのに、志願した理由は何だろうか? この職員は「原子力発電所で仕事をするという自負心のためというよりは、今後もこの仕事で生計をつなぎたいという思いのため」としつつ「今回断れば、後で立場が困ることになる。この会社でずっと仕事をしたいので会社の指示にできるだけ従う」と話した。
チョ・キウォン記者 garden@hani.co.kr
原文: 訳J.S