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職員たちが原子力発電所と戦っているのに姿を隠した東京電力社長

登録:2011-03-22 07:56

原文入力:2011-03-21午後08:09:24(1274字)
13日の会見後、一週間 完全に現場指揮?
福島原子力発電所 一度も訪れず…責任論 火を見るより明らか

イ・ジョンエ記者

‘東京電力社長の姿が見えない!’日本、福島原子力発電所危機が収まらない中で、事故収拾に出なければならない総責任者の清水正孝(66・写真)東京電力社長が一週間にわたり大衆の前に姿を現さないでいると<ロイター>通信が20日報道した。

清水社長は父親に続き23才で東京電力に入社した後、‘費用縮小’の鬼才として名をはせ、昨年6月に社長に就任した人物だ。だが、彼は福島原子力発電所事故発生の29時間後の去る13日にたった一度だけ謝罪会見をして以来、公式席上から痕跡をなくした状態だ。以後にも19日に「こういう問題を起こしたことに対して遺憾に思う」 という声明を出したことがすべてだ。職員300人余りが数日間にわたり冷却作業のために死闘を行っている福島原子力発電所の現場も、今までただの一度も訪れていない。

危機の渦中に姿を隠した清水社長の代わりに世論の叱責を浴びているのはスポークスマンをはじめとする会社職員たちだ。清水社長の代わりをして福島被害現場を初めて訪ねて行ったのも小森明生東京電力常務だった。小森常務は去る18日夜、福島原電事故対策統合本部を訪問し、被害者たちに涙で謝った。だが、彼の立場でできる話は「会社が復旧のためにすべての方案を講じている」という程度だ。ぐずぐずした対応と情報不足と隠蔽に対する批判、ますます強まる記者たちの質問に苦しめられるのも職員たちだ。これについて東京市民 アイハラ・サトミ(46)は「社長はどこかに隠れ、難しいことは全部下の人に押し付けているのか理解出来ない」として怒りを爆発させた。

東京電力関係者たちは「社長は非常に多忙なので」姿が見えないとだけ話している。東京電力スポークスマンは 「清水社長が本社で(事態収拾のために)職員を率いている」として「適切な時を見て(社長が直接会見に出る)機会を作る」と用心深く話した。

だが、彼の将来は不透明だ。福島原子力発電所事態がだんだん収まれば、のろま措置などに対する責任論が火を噴くことは明らかだ。東京電力では2002年にも原子力発電所安全性検査を隠蔽・縮小した事実が明らかになり経営陣が辞退した経緯がある。<ロイター>通信は昨年9月、清水社長が「(会社の)危機を克服し、さらに強固な事業基盤を用意するためには、地震に脆弱な東京電力の原子力発電所施設を改善する措置を取らなければならない」と言及したことを伝え、「彼が再び姿を現す決心する際には、(これより)さらに確実な話が必要だということを知ることになるだろう」と報道した。 イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/469100.html 訳J.S