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国家情報院長、‘潜入露見事件’25時間 知らなかった

登録:2011-03-05 00:18

原文入力:2011-03-04午後09:36:52(1757字)
ウォン・セフン国会出席 "翌日午前11時に報告を受けた"
警察・国防部よりはるかに遅く‘ビリで’把握した
野党 "国家情報院 迎浦人脈が私的ラインで工作"

シン・スングン記者、コ・ナム記者、イ・ジョンチャン記者

←パク・ジョンジュン警察庁次長(右側)が4日午後、国家情報院職員らのインドネシア特使団宿所侵入事件捜査に対する報告をするため国会情報委員会に出席している。 イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

ウォン・セフン国家情報院長は国家情報院職員のインドネシア特使団宿所侵入事件を一日過ぎた後に報告を受けたと4日 明らかにした。

この日 国会情報委に出席したウォン・セフン国家情報院長は「事件発生の次の日の2月17日午前11時に通常の報告ラインと色々なラインを通じ報告を受けた」と話した。国内外の情報を総括する国家情報院長が16日午前9時27分に国家情報院職員が主導した重大事件を25時間も後に、しかも警察はもちろん国防部、機務司令室より遅れて報告を受けたということがウォン院長の答弁だ。 事実ならば国家情報院の報告および情報共有システムに深刻な問題があるという指摘を避けにくく見える。

駐インドネシア大使館の国防部武官がこの事件を112に申告した時間は16日夜11時14分だ。イ・ヨンゴル国防次官は当日夕方6時、キム・クァンジン国防長官は次の日の17日朝8時に事件を認知したと明らかにした経緯がある。

パク・チウォン、チェ・ジェソン議員など野党側情報委員は 「大韓民国情報機関の首長が国家情報院関連事件をどうしたら一番びりで報告を受けることになるのか」とし「工作にも失敗し、事後報告にも失敗し、警察・軍当局などとの情報共有にも失敗した」と批判した。ウォン・セフン院長はこれに対し 「改善が必要だ」と話し、情報共有問題に対する弱点を認めた。

複数の野党情報委員は国家情報院3次長傘下の産業保安団所属‘迎浦ライン’(迎日・浦項人脈)が国家情報院長と3次長にも報告しないまま私的ラインを通じて今回の事件を行ったという疑惑を提起した。チェ・ジェソン議員はこの日 情報委で「産業保安団関連局長がいわゆる迎浦ラインで、傘下の団長も迎浦ラインなので国家情報院の報告ラインが正常に作動せず、そのためにウォン・セフン院長と3次長が最後に報告を受けたのではないのか」と問い詰めた。ウォン院長はこれに「そうではない」と答えた。

しかし、ある情報委員は「事件が警察に申告されたことを知った国家情報院職員が17日夜明けにすでに南大門警察署を訪問し止めようとしたが、国家情報院長はもちろん関連3次長も報告を受けられなかった」として「産業保安団内部の迎浦ラインが大統領と与党特定実力者が関心を持っているT-50高等訓練機のインドネシア輸出に功績を立てようと独自に工作を行い発覚し、自分たちで収拾を試みたが失敗するや次長と院長に一歩遅れて報告したのでは」と話した。

ウォン・セフン国家情報院長は今回の侵入事件に対する国家情報院関与事実に対し 「肯定も否定もしなかった」とハンナラ党幹事のファン・ジンハ議員が伝えた。パク・チウォン民主党院内代表が「今回の事件に対して国民が皆知っているのに一貫して隠蔽だけしていて良いのか」と指摘し、ウォン・セフン国家情報院長は「情報機関が言論に度々取り上げられていることに対しては心配をかけて申し訳ない」と謝った。ウォン院長は今回の事件の責任を負い辞退しろとの与野党情報委員らの指摘には「それでは事件を認めることになる。そうはできない」という趣旨で答えたとチェ・ジェソン議員が伝えた。

しかしパク・ジョンジュン警察庁次長はこの日 情報委に出席し「国家情報院が警察に外交的な問題が大きく関わっているとし、事件捜査に保安を維持してくれと要請した」と公式確認した。

シン・スングン、コ・ナム記者 skshin@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/466500.html 訳J.S