原文入力:2011-02-23午後08:10:32(1663字)
世界2・3位 経済大国の陰
パク・ミンヒ記者、チョン・ナムグ記者
アップル、蘇州で137人発病 認定
液晶洗浄剤ノルマルヘキサン使用のために中国南部の蘇州にある台湾電子企業ウィンテク工場ではアップル iPhone用タッチスクリーンを作る労働者たちが2009年末から手足が腫れたりマヒ、疲労、眩暈症状を集団で訴え始めた。一部労働者たちは階段を上がったりボタンをかけることも難しく、頭が割れそうに痛く、手に常に汗をかくという訴えが相次いだ。
iPhoneが全世界的に人気を呼ぶ中で注文が押し寄せ、ウィンテクは2008年5月からタッチスクリーンをきれいに磨くために使っていたアルコールをノルマルヘキサン(n-Hexane)に変えた。アルコールより蒸発速度がはるかに速いノルマルヘキサンを使えば作業速度を高められるという計算のためだった。アップルは供給会社のウィンテクの労働者137人がノルマルヘキサン中毒で病院治療を受けたと先週の報告書で公式に認めた。
ウィンテク労働者5人は22日、スティーブ・ジョブス アップル最高経営者に助けを要請する公開書簡を送ったと<ロイター>通信などが23日報道した。労働者たちは 「ノルマルヘキサンを使った後、アップルとウィンテクの利潤は毎月数千万中国元ずつ高まったが、これは労働者たちの暮らしと健康を代価にしたもの」とし「ノルマルヘキサンは見えない殺人者」と話した。
被害労働者の内 100人は‘今後の疾病にアップルはいかなる責任も負わない’という書類に署名した後、賠償金を受け取り会社を去ったが、37人は会社が今後の治療費の責任を負うことなどを要求している。ウィンテク スポークスマンは中毒した労働者たちが皆 治療を受け、健康問題が発見された後にはノルマルヘキサンを使っていないと明らかにした。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
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日本‘過労自殺’青年 遺族ら 18億ウォン損害賠償訴訟
月200時間の超過勤労が原因
‘監督責任’国家相手にも訴訟
日本で過労が原因となった精神障害で自殺した青年の遺族が、国家と会社を相手どり訴訟を起こし関心を集めている。
東京証券市場1部上場の新興プランテックという会社へ去る2007年4月に入社したこの青年(当時24才)は翌年11月 精神障害を起こし自ら命を絶った。その背景には過度な超過勤労があった。この青年は2008年1月から8月間にわたり月平均123時間の超過勤労をし、7月には何と200時間を超える超過勤労をしたと発表された。会社側が人材が不足した状況でこれを補充せずに作業を急がせたためだ。
会社と労働組合は月150時間まで、納期が差し迫った場合には最大月200時間までの超過勤労ができるよう協約を結んでいた。
青年の遺族は「こういう労使協約は労働関係法令に違反する」として、会社の責任を問う一方、この協定を受理した勤労監督機関にも責任を問うことにした。遺族は22日、1億3000万円(約18億ウォン)の損害賠償を要求する訴状を東京地裁に提出した。<毎日新聞>は「民間人が過労で死亡した事件と関連して国家の監督責任を問う訴訟は今回が初めて」と伝えた。
この青年の死亡と関連して国家は昨年9月 労災であることを認めた。
日本厚生労働省は去る2009年 一年間に日本で自殺したり自殺を試みた人の内、労災と認められた人は計63人で、この内29人は時間外労働が月100時間を越えていたと明らかにした経緯がある。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S