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ウォン・セフン 投げ出せば‘国家情報院の犯行’公式認定…大統領府 困惑

登録:2011-02-22 21:28

原文入力:2011-02-22午後08:02:20(1141字)
当分更迭せずに来月の国政刷新人事で処理する模様

ファン・ジュンボム記者

←ウォン・セフン国家情報院長

大統領府が国家情報院職員らのインドネシア特使団宿舎侵入と関連して、ウォン・セフン(写真)国家情報院長更迭可否を巡り苦悶に陥った。ウォン院長は少なくとも今年上半期までは留任するというのが最近までの大統領府の気流だったが、今回の事件で大きな変数に直面した。
22日現在の大統領府内部方針は‘ウォン院長を直ちに更迭しはしない’という側だ。 大統領府核心参謀らはこの日午前、会議を開き今回の事件対応方案について議論し、このように意見をまとめたと知られた。

大統領府高位関係者は「情報機関の諜報活動に対してはその存在自体を肯定も否定もしない‘NCND’が国際慣例であり、政府も今回の事件に同じ立場を堅持すべきではないか」とし「原因がないのにどうして結果(ウォン院長更迭)を話せるか」と話した。ウォン院長を更迭するのは政府自らが今回の事件を全世界に対し公式に認めることになるので、論理上合わないということだ。別の核心関係者は「ウォン院長が辞意を表明したとか、直ちに交替するという話は事実ではない」と話した。

政府は今回の事態に対し、インドネシアに説明し了解を求める外交的努力を強化し、報道機関と政界には‘国益を考慮し論議の拡散を自制して欲しい’と協調を求めることに注力するという方針だ。大統領府関係者たちは「インドネシア側もこの問題を大きくしようとはしていないではないか」と話した。

しかし、こういう方針はこの日現在までの状況に過ぎず、ウォン院長更迭は時間の問題という話が大統領府内外から出ている。大統領府関係者は「政府が否認しても国家情報院の恥さらし行為を国民が皆知っているではないか」とし「このまま済ますことは難しいだろう」と話した。すでに国家情報院が嘲弄の種になってしまい、ウォン院長の指揮力が崩れたうえに、与野党政界で院長更迭を含む国家情報院刷新を継続主張する状況を持ちこたえつのは困難という話だ。今回の事態は4月再補欠選挙でも政府・与党にとって悪材料だ。

したがって李明博大統領は今回の事件の真相究明と外交的解決に注力した後、来月‘国政刷新’を名分に農林水産食品部など一部長官と共に国家情報院長の交替人事を行う可能性が高いという観測が多い。

ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/464716.html 訳J.S