原文入力:2011-02-21午後08:33:46(2532字)
大統領選挙キャンプ・業務引継ぎ委員会活動 イ・ギョンスク、ヤン・フィブ、ペ・ヨンスなど
政界・閣僚進出できなければ公共機関長席へ‘報恩’
今年 135人交替 人事控え機関長・監査獲得ロビー熾烈
ソン・ヨンチョル記者
政権の戦利品となった公企業
"初めて行けば待遇が違って戸惑います。秘書がいます、官用車も出てきます。庁舎に出入りする時は機関公務員たちがあらかじめ皆が適宜‘入ります’、‘出ます’と連絡し、自分の手でドアをあけることがないです。部屋もものすごく大きいよ。恐縮です。それでもやぼったい素振りを見せることはできなくて、ひとまず鷹揚に歩いて入りはするものの一人部屋に入れば‘わー、でかい。どれくらい大きいか一度歩いてあっちこっち測ってみたり’しますね。公企業監査といえば同じ監査だと考えるが2年任期と3年任期がそれぞれあって、その上に常勤、非常勤の差も大きいです。監査という職業が初めからそれだけ専門にする人はいないけれど、皆 専門性がなく最初はとまどいます。そうするうちに慣れてくれば出なければならないし。事実、監査院などで監査職務教育のようなこと、少しはすればいいのにと思いましたよ。ところで国会出席時は後に座ってひょっとして議員の中の誰かが落下傘だと指摘するかと思って静かにしていることになります。" (政界出身のある公企業監査)
李明博政府の公共機関機関長と監査、理事席人事は猟官制を彷彿とさせる。猟官制は人事権者との個人的縁故関係や所属政党に対する貢献で公務員を任用する人事行政制度を称する用語だ。 <文化放送> ‘PD手帳チーム’が分析した資料によれば、2007年李明博候補大統領選挙キャンプに参加した要人とハンナラ党出身要人、そして大統領府に勤めた人々の中で306人が李明博政府になって185ヶの公共機関の役員の席を得た。李明博政府でも公共機関の機関長と監査、理事席が事実上政権交替の戦利品になったわけだ。
‘天下り人事’の中で眼に触れる人物は大統領選挙後の大統領職引継ぎ委員会の主要席を引き受けたが長官など閣僚に起用されなかったり18代総選挙でハンナラ党候補に出て落選した人々だ。2009年5月、教育技術部傘下韓国奨学財団理事長に任命されたイ・ギョンスク前淑明女子大総長は大統領職業務引継ぎ委員会委員長を務めた。引継ぎ委員長当時、彼女はいわゆる‘オリンジュィ’発言など英語教育関連論難で世論の荒々しい批判を受けた後、その年4月に行われた総選挙でハンナラ党比例代表候補として議論されたが世論の拒否感のせいで公認を受けられなかった。イ・ジュホ教育部長官は大統領職引継ぎ委員会社会教育文化分科幹事を引き受け、長官任用前の去る2009年1月、教育科学技術部傘下東北アジア歴史財団理事を務めた。キム・ヒジョン大統領府報道官も去る2009年7月、放送通信委員会傘下韓国インターネット振興院長を務めたことがある。
イ大統領のソウル市人脈ではやはり大統領職引継ぎ委員会で社会教育文化分科委員を務めた後に保健福祉家族部次官を引き受けたイ・・ボンファ氏も昨年2月に保健福祉家族部傘下の韓国保健福祉情報開発院院長に席を移した。初代女性部長官候補者だったが不動産投機疑惑のせいで落馬したイ・チュンホ氏も2008年10月、文化部傘下の国民生活体育会理事として任命された。
イ・ミョンバク候補選挙戦・大統領選挙キャンプ メンバーらも主要機関の席を占めた。大統領選挙選挙戦当時、イ・ミョンバク候補の韓半島大運河特別委員長を務め大運河広報を引き受けたパク・スンファン前議員は昨年1月、環境部傘下韓国環境公団理事長に選任された。キム・グァンウォン馬事会長はハンナラ党大統領選挙選挙戦当時 イ・ミョンバク候補の慶北道党選対委員長を務めた。やはり大統領選挙当時イ・ミョンバク候補の忠南選対委総括本部長を務めたことがあるチョン・ヨンハク前議員も08年8月企画財政部傘下の韓国造幣公社社長として行った。イ・ミョンバク候補の放送特報団長を務めたヤン・フィブ氏は2008年6月、文化部傘下韓国放送広告公社社長として行った。パク・テウォン韓国国際協力団総裁も大統領選挙当時イ・ミョンバク候補の外交特別補佐官を務めた縁がある。イ・ミョンバク キャンプで言論特別補佐官を務め大統領府第2副報道担当者を務めたペ・ヨンス前国会図書館長も現在、国土海洋部傘下韓国空港公社理事だ。ドイツ出身でイ・ミョンバク候補選対委の韓半島大運河特別委特別補佐官を務めたイ・チャム氏は現在、文化部傘下韓国観光公社社長である。
イ・ジュンナン仁川大教授(政治外交学)は21日「過去にも公共機関長や監査の席を見返り人事で満たしたことが多かったが、今でも相変らず席の分捕り合戦式公共機関長人事が続いている」とし「特に今年が公共機関に行ける最後の機会と考え、すでにその席を狙う人々が多いというが、専門性があり検証された専門担当者を選んで使わなければ政治退歩はもちろん政権末期に苦境を自ら招来する恐れがある」と話した。
だが、今年3年任期の公共機関長135人が交替させられる人事の季節を控え与党要人らの間ではすでに激しい神経戦が繰り広げられていると伝えられた。特に傘下に公共機関数が多く‘王次官’と呼ばれるパク・ヨンジュン2次官が与党との窓口の役割をしている知識経済部などには履歴書が殺到しているという話が出回っている。
ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/464564.html 訳J.S