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中国人たち‘恐ろしい食べ物’避け 週末農場・香港マートへ

登録:2011-02-21 12:16

原文入力:2011-02-20午後08:24:54(1792字)
消費者70% 食品安全 不信…‘汚染社会’自助救済策 拡散
野菜など農薬まみれ憂慮で 原産地を変えながら食べることも

パク・ミンヒ記者

←中国食品安全関連主要事件

中国北京西郊のポンファンリン山付近には230ムー(約15万3333㎡、1ムーは約667㎡)に及ぶ‘シャオマオルィ市民農園’という名前の週末農場がある。
2008年人民大学の博士課程学生だったスイェンが作ったこの農場は最近 安全な食べ物を望む北京中産層たちの間に人気だ。30㎡単位で分譲するが、直接耕作すれば1年に1500中国元、農場側が耕作し有機農野菜を配達するサービスには年1万2000中国元を払う。すでに会員が200人を越えた。この農園以外にも多くの週末農場や有機農食品専門サイトが北京、上海、広州など大都市で教師や外国系大企業職員など若い中産層を主要顧客として盛業中だ。

メラミン汚染粉ミルク、ゴミ リサイクル食用油、カドミウム汚染米、インチキ酒、化学薬品で染めたキノコ…。食品安全問題が絶えない中国で‘汚染社会’で生き残るための多様な自助救済策が広がっている。最近、精華大学の世論調査で約70%の中国消費者が食品安全に深刻な疑問を持っていると答えた。中国食品薬品安全監督管理局は2010年に食品安全関連事件を13万件摘発したと集計した。

有機農農場などは負担が大きい一般市民は野菜を買う時、原産地などを変えながら購入する‘最後の手段’に依存している。上海の会社員 ワンシャオリは農薬と化学物質まみれの食べ物に対する憂慮のために、色々な地域と商標の食品を回しながら購入していると<サウスチャイナ モーニングポスト>に話した。特定地域の農産物が汚染されていたとしても、栽培地域を変えれば農薬などに集中露出する危険を減らせると感じるためだ。もやしがはやく育つよう各種化学物質を添加し、白くて新鮮に見えるよう漂白剤で処理するという報道を読んでからは もやしは絶対買わない。

中国観光客たちが押し寄せてきた春節(旧正月)連休が終わった後、香港とマカオのスーパーマーケットの粉ミルク販売台ががらんと空になり、これら地域では‘粉ミルク大乱’が再演されている。2008年のメラミン汚染粉ミルク波動以後、中国産粉ミルクを信じられない中国の若い父母たちが香港に行き輸入粉ミルクを大量購入する風潮が続いている。

<中国新聞社>は今回の春節連休に香港とマカオへ旅行した中国人たちが両地域の粉ミルクをほとんど総ざらいしたと報道した。アボット粉ミルクなど人気の高い製品はすでにすっかり売り切れ、残った製品も価格が10%程度上がった。特に中国農業部が最近古い革製品から抽出した蛋白質を添加した‘皮革牛乳’を取り締まるよう指示したという報道が出てきた後、不良牛乳に対する恐怖が再び広がっている。香港と隣接した深セン市、ナンサン区で3才の娘を育てている主婦チャン・某は<明報>に「商標を3回変えながら娘に粉ミルクを飲ませたが、ようやく適応したころにまた問題が起きたりしている」とし「二度と国産粉ミルクは買わない」と話した。彼女は娘が生まれてからいくらも経たずにメラミン粉ミルク事件が起き、国産粉ミルクをやめ輸入粉ミルクに変えたが、昨年には費用負担のために再び国産粉ミルクを飲ませたが、今回また‘皮革牛乳’報道が出てくるのを見て「国産粉ミルクに対する信頼を完全に捨てることにした」と話した。

中国の父母たちのために粉ミルクを買えなくなった香港では不満世論が沸き上がっている。春節連休後、香港の住民たちは予約購買してもやっと2~3日後に粉ミルクを買える状況だ。香港の父母たちと一部議員たちは粉ミルクの輸出関税を大きく上げ香港-中国国境で1人当り粉ミルクを一缶だけ購入できるよう警察が検問をしなければならないという提案まで出している。だが、香港政府はこういう政策は世界貿易機構(WTO)規定違反になり難しいという立場だ。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/464274.html 訳J.S