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リビア‘流血惨劇’…民主化デモ隊に迫撃砲・機関銃

登録:2011-02-21 11:30

原文入力:2011-02-21午前10:58:47(1539字)
第2の都市 ベンガジ 反政府デモ6日目 200人余りが死亡
特殊部隊・傭兵 鎮圧に動員…葬儀行列に照準射撃も

イ・ポニョン記者、チョ・キウォン記者

←ムアマル・カダフィ リビア国家元首の退陣を要求する民主化デモが続いているベンガジで18日、デモ途中で亡くなったと推定される犠牲者を運んでいる姿が撮影された動映像が上がってきた。 <ユーチューブ>動画キャプチャー

リビア政府軍と傭兵が民主化を要求するデモ隊に銃撃し、死亡者が少なくとも200人を越える大量虐殺が起きたという証言が出てきた。目撃者たちは政府軍が迫撃砲と機関銃まで鎮圧に動員され戦闘に近い流血劇が起きたと伝えた。
ムアマル・カダフィ国家元首の42年統治に挑戦するデモの中心地であるリビア第2の都市ベンガジでは、軍が20日 反政府デモ過程で亡くなった犠牲者の葬儀に集まった人々に再び射撃を加え少なくとも1人が亡くなり14人が負傷したとこの地域の医師の話を引用し<AP>通信が伝えた。軍が亡くなった犠牲者の葬儀行列にも射撃を加え、追加犠牲者たちを追慕し政府に抗議する人波が集まれば再度の流血鎮圧がなされる悪循環が続いている。

<アルジャジーラ>は目撃者の話を引用し6日間続いているデモでの死亡者が少なくとも200人以上に達すると伝えた。19日に15人、18日にも35人が亡くなったと外信は伝えた。

住民たちは軍の狙撃手が屋上からデモ犠牲者の葬式行列に射撃を加え、参席者の頭を撃ったと主張した。ベンガジのある市民は<BBC>放送との電話通話で「軍が迫撃砲と14.5㎜機関銃も発射した」と話した。

リビア政府は特殊部隊はもちろんサハラ南アフリカ出身傭兵まで動員し、デモ隊に無差別銃撃を加え刃物を振り回したと住民たちは証言した。

マリアムという名前のベンガジ地域の医師は「軍がデモ隊に実弾を発射し病院も安全でない」とし「頭を銃で撃たれ亡くなった8才の少年もいる」と<アルジャジーラ>に話した。アフメドという名前のベンガジ住民は<アルジャジーラ>に「大量虐殺が起きた」と話した。首都トリポリから200km離れた地中海沿岸都市ミスラタでも保安軍と反政府デモ隊が衝突したと<AFP>通信は伝えた。流血事態が拡大するやリビアのイスラム指導者50人は虐殺を中断せよと保安軍に訴えたと<アルジャジーラ>は伝えた。

リビア政府はインターネットを遮断し言論の取材活動を制限しながら、政府側デモの姿だけを外部に公開している。このためにリビアのデモ状況は即刻確認できなくなっている。

20日まで連続11日デモが続くイエメンの状況も悪化の一路にある。20日朝にもサナ大学校学生3000人余りが集まり「未来のために(アリ アブドラ)サルレ大統領は退け」というスローガンを叫んだと<AP>通信は伝えた。19日、南部アデンでは鎮圧途中 流れ弾に当たり16才の少年が亡くなった。<AFP>通信は18日、南部タイツでデモ隊に手榴弾が投擲され2人が亡くなり47人が負傷したと報道した。

反面、去る17日 流血鎮圧により市民5人を死亡させたバーレーン政府は19日、首都マナマの真珠広場から戦車と兵力を撤収しデモ隊と対話するとして融和的態度を見せた。だが、真珠広場を再び占拠した数千名はバリケードを張り長期抵抗を準備している。
イ・ポニョン、チョ・ギウォン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/464279.html 訳J.S