原文入力:2009-02-15午後07:21:02
“私たちの地域ではなぜ上映しないのか” 劇場に抗議電話も
イ・ジェソン記者
←<ウォナンソリ>の主人公のチェ・ウォンギュンおじいさんが老いた牛と荷物を分け合って歩いている映画の中一場面。 イ・チュンニョル監督はこの場面に“聖者の姿を感じた”と話した。
<ウォナンソリ>が今週末に観客100万人を突破する展望だ。
先月15日封切りした<ウォナンソリ>は一ヶ月後の去る14日60万人を突破した。特に今月に入り、観客増加幅が大きくなる傾向なので,今週末には累積観客数100万人を難なく越えるものと見られる。
観客がますます増えているのは大型マルチプレックス劇場らが一歩遅れて<ウォナンソリ>を上映し始めたためだ。封切り初週には7ヶであった<ウォナンソリ>上映館は14日現在296ヶ(交差上映含む)まで増えた。放送プログラム製作者から<ウォナンソリ>の版権を取得し映画に作ったコ・ヨンジェ ディレクター(韓国独立映画協会事務総長)は「10年間、独立映画の仕事をして受け入れた観客より<ウォナンソリ>一つではるかに多くの観客を迎えた」と喜びながらも「<ウォナンソリ>の成功はマルチプレックス劇場たちの既存システムが失敗したことを見せる端的な事例」と指摘した。彼は「マルチプレックス劇場たちは初めは<ウォナンソリ>の上映を断った」として「純粋に観客の力でここまできた」と話した。映画を観た観客たちがうわさを広め、映画を観ることが出来ない人々が「なぜ私たちの地域では<ウォナンソリ>を上映しないのか」と言って劇場に抗議電話をする事態まで広がったということだ。
大型劇場たちが映画を選択する最も大きい定規は製作・マーケティング予算規模とスター出演有無だ。独立映画がこの二つの基準で主流商業映画を抜いてマルチプレックス劇場にかかることは事実上不可能だ。しかも大型劇場らは客席占有率が落ち始めれば直ちに映画をおろすから映画会社らは初期興行実績を引き上げるために莫大なマーケティング費用を注ぎ込む。コ ディレクターは「劇場らが映画の規模に執着せずに作品性中心に上映可否を決めるならば競争力のない映画はこれ以上作られないだろうし、韓国映画の危機は自然に解消されるだろう」と話した。
イ・ジェソン記者