原文入力:2011-02-18午後10:33:06(1545字)
不安におびえる坡州埋却地の住民たち
"浸出水汚染は恐いが、政府は大丈夫だとばかり"
坡州市 "上水道設置工事 4月までに完了"
水源地の臨津江支流にも埋却地分布
パク・ギョンマン記者、キム・ジンス記者
←京畿坡州市、広灘面、馬場1里の文山川岸からわずか10mも離れていないところに口蹄疫家畜埋却地が造成されている。上水道が設置されておらず井戸水を飲料水ろして飲んでいるこの地域の住民たちは不安感にさいなまされている。 坡州/キム・ジンス記者 jsk@hani.co.kr
"井戸水が不安でミネラルウォーターを買って飲んでいます。" 京畿道坡州市、広灘面、馬場里の住民 イ・某(56)氏は先月初め、村で‘血液浸出水事件’が発生した以後、高陽市一山まで1時間以上も車を走らせ大型ディスカウント店でミネラルウォーターを買って飲んでいると話した。坡州市は当時、埋却地そばの溝に浸出水が流れ込んだのであり、地下水が汚染されたわけではないと急いで鎮火に出たが、この村の住民たちは井戸水をこれ以上飲むのは恐ろしいと訴える。
住居地域のすぐ近隣に埋却地22ヶ所が造成されている馬場里のまた別の住民は 「もしも浸出水で地下水が汚染されているかと心配だが、ミネラルウォーターを買って飲む余裕も無いので井戸水を一日ぐらい水桶に汲み置きして沸かして飲んでいる」と話した。
京畿北部の代表的豚集散地である広灘面では、今回の口蹄疫事態で飼育していた豚を全て埋めてしまい村の近隣に埋却地が相次ぎ造成され、井戸水を飲料水として利用している大多数の住民たちが不安感を隠せずにいる。
広灘面と積城・坡平面、坡州・法院邑の口蹄疫家畜埋却地から500m~1km以内にある4776世帯1万928人がこのように一ヶ月以上にわたり‘地下水不安’におびえている。
イ・ヒョンスク坡州環境運動連合議長は「まだ肉眼では2次汚染が確認されていないが暖かくなれば問題点が出始めるだろう」としつつ「市民調査団を設け埋却地の地下水汚染などを監視する計画」と話した。
坡州市は埋却地近隣の井戸水使用地域に上水道を設置する工事を21日に始め4月までには終える計画だと18日明らかにした。国費と道費162億ウォンを緊急支援され追加で165億ウォンを申請した状態だ。パク・キホン坡州市上水施設チーム長は「埋却地周辺の試料を採取し水質を検査した結果、汚染基準値を越える所はなかった」とし「畜舎周辺の地下水は生活用水として使っているケースが大部分だが、不安に思う住民たちが多く急いで上水道供給を推進することになった」と話した。
だが、坡州市の計画どおり4月までに上水道設置を完了しても、飲料水汚染の不安感はきれいに拭えないという指摘が出ている。坡州地域の地方上水源は坡平面金坡里の臨津江だが、臨津江支流の近隣に口蹄疫家畜埋却地が多数分布しているためだ。最近、広灘面、馬場里の家畜埋却地を調査したキム・ジョンス市民環境研究所副所長は「現在、口蹄疫ウイルスがどんな状態なのかは誰にも分からないが、環境部は‘浸出水が川に流入しても水道水は安全だ’という無責任な話をしている」とし「埋却地支流の浸出水が地下水に影響を与える期間が20年で、地下水の移動速度が遅いため長期間にわたり問題が現れる恐れがある」と警告した。
坡州/パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/464132.html 訳J.S