原文入力:2011-02-18午後07:59:34(1142字)
"ベンアリ 昏睡状態…ムバラクも健康悪化説"
チョ・イルジュン記者
←2004年11月、エジプト、カイロで挙行されたヤセル・アラファト前パレスチナ解放機構(PLO)議長の葬儀に参列したホスニ・ムバラク前エジプト大統領(左側)とジン アビディン ベンアリ前チュニジア大統領(右側)。ロイター資料写真
独裁者たちの末路は大部分が寂しく悲惨だ。アラブ圏を席巻している民衆蜂起で追い出されたチュニジアのシン アビディン ベンアリ(74)とエジプトのホスニ・ムバラク(82)も例外ではないようだ。
先月14日、家族と共にサウジアラビアに亡命したベンアリは昏睡状態に陥ったと<AFP>通信が17日報道した。ベンアリのある側近は「ベンアリが2日前(15日)脳卒中で倒れ、ジェダのある病院に入院し病状が重い」と話した。チュニジア現地日刊<ルコティディエン>も17日、ベンアリが脳卒中で倒れたと伝えたが、チュニジア過渡政府はこれらの報道に対し確認も否認もしなかったと通信は付け加えた。ドイツ<DPA>通信もこの日「サウジ王家のある消息筋がベンアリが病院で治療を受けていると明らかにしたが、現在の状態と病名など詳しい内容には言及しなかった」と報道した。
しかし、チュニジアで23年間にわたり権力を独占してきたベンアリに同情する雰囲気はほとんど見当たらない。チュニジア政治改革委員会委員長のヤード ベンクールは「追い出されたベンアリが病院に横たわったことは、この世の中に正義が生きている証拠」と話した。50才のある教師も<AFP>通信に「万一、彼が死ぬならば私たちにとっては独裁者1人を失うことであり‘胸がスーッとする’と言える」とし「チュニジアは今、歴史の1ページをめくっていて他にすべき仕事が多い」と話した。
30年にわたった権力の座から追い出された後、紅海の休養都市シャルム エルシェークに留まっているエジプトの独裁者ムバラクも健康が急激に悪化したと知られた。82才の高齢者である彼が昏睡状態に陥ったといううわさと未確認報道まで出てきた。先立って<ロイター>通信は16日、サウジアラビアのある官僚の話を引用し、サウジ当局がムバラクに招請の意向を伝えたが ムバラクはシャルム エルシェークを離れず そこで死ぬことを望んだと伝えた。エジプト軍部は現在のムララクの近況については全く言及していない。 チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/464156.html 訳J.S