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実際の性暴行告訴状を見本に…人権お構いなしの警察

登録:2011-02-16 11:06

原文入力:2011-02-16午前10:11:20(1046字)
実名・住民番号 書かれたまま 別の事件被害者に渡す
龍仁東部警察署 "大きな誤り"

キム・ギソン記者

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京畿道龍仁市で性暴行相談所を受け持っているヤン・ヘギョン所長は、去る10日に相談所を訪ねてきたある女性(23)が差し出した一枚の紙を見てびっくり仰天した。ヤン所長が「性暴行被害は告訴状を書かないといけません」と言うと、その女性は「このような形で書けば良いと言われましたが…」と言ってカバンからA4用紙一枚を取り出しました。

その紙には‘告訴状’という題名の下に‘2003年5月末 龍仁市のあるアパート前路上から近隣旅館に連れて行かれ性暴行にあった30代女性の被害事実’が書かれていた。告訴人である被害女性の名前や住所、家の電話番号と携帯電話番号はもちろん13桁の住民登録番号まで身上情報がそっくり記されていた。被害女性が性暴行にあった経緯と場所なども赤裸々に描写されていた。

より一層驚いたのはその告訴状の出処だった。性暴行相談所を訪ねる2日前の8日、龍仁東部警察署のある地区隊を訪ねたその女性は、警察官に性暴行事件の告訴方法を尋ねると、警察官は「訴状が必要だ」として、以上の内容が書かれた告訴状コピーを渡したということだ。

ヤン所長は‘警察が見本として作ったものではないだろうか?’とも考えたが、告訴状に書かれた住民登録番号で実名確認が必要な官公庁のインターネット ホームページに接続すると‘実名が確認された’という認証がされた。告訴状に登場した女性は実在人物だということだ。

ヤン所長は「告訴状の被害女性は今は40代初盤の女性である可能性が高い」として「8年前に作成した恥かしく非常に秘密度の高い書類がこのような形で飛び交っているという事実は途方もない衝撃」と話した。

キム・ソンニョル龍仁東部警察署長は「そのような書類がなぜ地区隊にそのまま残ったか、なぜ告訴状をそのまま請願人に渡したのかを調査する」として「警察が大きな誤りをしたと見られるので、調査が終り次第 関連者に厳重に責任を問う」と話した。

龍仁/キム・キソン記者 player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/463621.html 訳J.S