原文入力:2011-02-14午後08:03:29(1462字)
パク・ヨンニュル記者
3日後に事故原因把握?
通常は7~8ヶ月かかる…‘ブラジル高速鉄道 受注’意識
取れたナット 一つのために?
用役業者 "私たちはケーブル会社…ナットには触らない"
異常信号通知なかった?
線路転換機ではなく電子制御・車両欠陥 当たるべき
本来 鉄道や航空事故調査を担当する機関は‘航空・鉄道事故調査委員会’だ。この機関は国土部傘下にあるが‘航空・鉄道事故調査に関する法律’に基づき調査を担当する事実上の独立機関だ。大学教授・研究員・弁護士・専門家などがチームを設け調査を進めるが、最終結論が出てくるまで普通7~8ヶ月、短くとも3~4ヶ月はかかる。
航空・鉄道事故調査委員会関係者は「今回の発表はKORAILの自主調査結果に過ぎず、最終結論は私たちが下す」として 「事故当事者であるKORAILが直接ブリーフィングすることもそうだが時期も少し早い」と話した。韓国鉄道技術研究院関係者も 「鉄道調査は運転者のミス、軌道上の問題、車両の問題などを複合的に調査しなければならないために時間が長ければ1年もかかる」と話した。
だが、国土部とKORAILは事故が発生して3日も経たず公式ブリーフィングまで開き、KORAILと用役業者職員のミスを事故原因として推定するという自主調査結果を出した。国土部・KORAIL側は早期発表した理由について、「懸案が非常に明確なため」と説明したが、KORAIL内外では4月に予定されたブラジル高速鉄道受注戦に悪影響を及ぼすことを憂慮し速戦即決で結論を下そうとしたのではないかろの疑惑が出ている。
KORAILが事故の発端として言及した‘ナット問題’についても、用役業者とKORAILは交錯した主張を出している。KORAIL側は脱線事故前の3回にわたる異常信号発生の原因が線路転換機保守用役業者のミスでコントロールボックス内のナットを嵌めなかったことに始まったと明らかにした。だが、信号転換機保守を担当したK業者関係者は「私たちはコントロールボックス内ケーブルだけを交換する会社であり、信号接点を触る会社ではなく、ナット問題とは関係がない」と主張した。
ナット問題は事件の発端と推定されるだけで脱線の直接原因になったのはKORAIL職員が異常信号が発生すると直進信号に固定し、これを管制室に通知しなかったことだ。KORAIL側は職員の単純ミスと言うが、このように重要な懸案を正しく報告しなかったという点は疑問だ。鉄道専門家たちは線路転換機の問題ではなくとも他の電子制御装置や高速鉄道車両自体にも問題がなかったか、几帳面に探ってみなければなければならないと強調する。航空・鉄道事故調査委員会はコントロールボックスはもちろん、車両と機関士などに対し全面調査を行う方針だ。
一方、労組側では更に根本的な原因を提起している。鉄道労組ペク・ナムヒ宣伝局長は「ホ・ジュンヨン社長就任の一ヶ月後にKORAILが5115人の定員を縮小した結果、維持・保守業務が外注用役業者に移り整備時間も大きく減った」とし、過度な人員縮小と外注化を事故の背景として指摘した。
パク・ヨンニュル大田/チョン・ジンシク記者 ylpak@hani.co.kr
原文: 訳J.S