原文入力:2011-02-11午後07:37:35(1182字)
2回目の100万人行進…軍首脳部‘市民支持’声明
リュ・イグン記者
エジプト民主化の歴史で11日(現地時間)は‘運命の日’として記憶されるかもしれない。前日、ホスニ・ムバラク(83)エジプト大統領が退陣を拒否し、怒りに充ちた民心は爆発直前だ。反政府デモ18日目をむかえたこの日、100万人デモが始まり、カイロ首都タフリール広場を取り巻く緊張は一層高まっている。
ムバラクは10日夜、緊急テレビ演説で「国民の利益と憲法を守護する私の責任を履行すると宣誓した」として「来る9月、自由な選挙を経て選出される新しい大統領に権限と責任を譲り渡す」と明らかにしたと<BBC>等 外信が伝えた。 ほんの数時間前までエジプト内外から出ていた下野観測を覆したのだ。彼は具体的な青写真なしに 「憲法が定めるところにより副大統領に大統領権限を渡す」と話した。‘一線後退’と大統領選出馬資格緩和など憲法改正という譲歩案を出したが、民心は直ちに彼が退陣することを望んだと<ニューヨーク タイムズ>が報道した。
野党圏を代表する人物の一人であるムハムマド エルバラダイ前国際原子力機構(IAEA)事務総長は、ムバラクの演説直後「エジプトは爆発するだろう。軍隊は直ちに国を救わなければならない」としてムバラクの態度を非難したと<アルジャジーラ>放送が伝えた。軍統帥権者の大統領抜きで20人余りの軍首脳部で構成された軍最高会議も‘コミュニケ1’という声明で「偉大なエジプト人の業績と熱望を保護する」と明らかにし、ムバラクの立場はより一層狭まったという分析が出てきている。
米国など国際社会も退陣を拒否したムバラクを圧迫した。バラク・オバマ米国大統領はホワイトハウス緊急国家安保会議を終えた後に声明で「このような形の権力委譲は即刻で、有意味でも充分でもない」と明らかにした。キャサリン エシュトン ヨーロッパ連合(EU)外交代表も「(エジプトが)変化しなければならない時はまさに今」と話した。
オマル スレイマン エジプト副大統領はムバラク演説で興奮したデモ隊に向けて帰宅を促したが、タフリール広場にいた市民は大統領宮と国営放送会社前に集まり、「ムバラク退陣」を叫んだ。夜が明けるにつれタフリール広場は早朝から市民で埋め尽くされた。この日正午にある金曜礼拝の後、100万人デモの規模と強度にしたがって‘コシャリ(豆で作ったエジプト伝統食)革命’は分岐点をむかえるものと見られる。
リュ・イグン記者 ryuyigeun@hani.co.kr
原文: 訳J.S