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(エジプト)‘デモの火花’全国拡散…政府 "軍鎮圧" 連日 警告

登録:2011-02-11 09:44

原文入力:2011-02-10午後08:01:37(1436字)
地方都市労働者 ストライキ・農民 道路占拠
本日‘100万人集会’控え 緊張高揚

イ・ポニョン記者

←9日(現地時間)エジプト デモ、ストライキ状況

ホスニ・ムバラク エジプト大統領の即刻追放を要求する動きが労組と地方都市の加担で新たな動力を得ている。しかし、エジプト政府は競走する暴走機関車のように連日 武力鎮圧を警告し‘戦雲’が深まっている。
民主化要求デモ16日目の9日(現地時間)、エジプト野党圏は労働者のストライキという援軍を得始めた。ナイル三角洲の工業都市などで数千人ずつのストライキで立ち向かう工場が相次いだ。<AP>通信はスエズ運河入口のブルサイドで運河労働者6000人余りがストライキに入り処遇改善とムバラク大統領退陣を要求し連座座り込みを行ったと報道した。近隣都市ヒルワンとマハルラエソでも労働者たちが同じ要求を掲げストライキに突入した。

首都カイロでも一部工場がストライキに入った。バスと電気、博物館などの公共部門労働者もデモを組織し加勢する動きを見せている。組織された労働者たちの行動は社会経済的葛藤爆発の可能性まで予告している。国営企業が多いエジプトでは、労働者たちの不満が直ちに国家権力へ向かいかねない。労組指導者 カマル アッパスは 「労働者たちはムバラクの家族が数十億ドルずつ横領したという便りに刺激されストライキに出始め、いつまでも我慢しているだけではなかった」と<AP>通信に話した。

北部の大都市に集中していたデモは南部地域の州都にも急速に広がっている。 アスユトゥでは農民8000人余りが高速道路と鉄道を占拠し農民たちも立ち上がり始めたことを示した。警察のデモ鎮圧過程で5人が亡くなったエルカルガでは興奮した住民たちが警察署に火をつけた。同日、北部の都市 ブルサイドでも貧民たちが州政府庁舎に侵入し火をつけるなど、暴力デモの様相も現れている。由緒深い都市 アスワンでは青年失業者5000人余りが官公庁を占拠した。

エジプト政府はこの日も武力鎮圧を予告しデモ隊を圧迫した。アフメド アブル ゲイト外相は「混乱が発生すれば軍は国家を統制するために乗り出すものであり、非常に危険な状況につながるだろう」という警告をしたと国営<メナ>通信が報道した。彼はジョー バイデン米国副大統領が非常戒厳法廃止を要求したことに対しても 「我々がこういう困難に遭遇しているのに、何故 非常戒厳法をなくせと言えるのか」と反発した。オマル スレイマン副大統領は前日 「こういう状況を長期間容認することはできない」という警告性発言をした経緯がある。

デモ拡散の兆しと政府の強硬立場固守により‘2次100万人集会’日として定めた11日を翌日に控えた10日、カイロ タフリール広場周辺の緊張感は高まっている。デモ隊1000人余りは前日、広場から数ブロック離れた議事堂前にもテントを設置し野宿座り込みを始めた。デモ指導部のアプテル ハミドはタフリール広場だけでなく、いろいろな所へデモ隊の拠点を拡大することが11日集会の戦術だと明らかにした。

イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/462822.html 訳J.S