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2年超えて勤めた社内下請け労働者 "現代車正規職と認定" 原告勝訴判決

登録:2011-02-11 07:51

原文入力:2011-02-10午後07:34:15(1343字)
破棄控訴審 "直接雇用" 再確認

ソン・ギョンファ記者

現代自動車に派遣され2年が過ぎた社内下請け労働者は、この会社に直接雇用された正規職と見るべきだというソウル高裁判決が下された。
ソウル高裁行政3部(裁判長 イ・デギョン)は現代車蔚山工場擬装工程で2年を超えて社内下請け労働者として仕事をし解雇されたチェ・ビョンスン(35)氏が中央労働委員会を相手に出した不当解雇および不当労働行為救済再審判定取り消し請求訴訟の破棄控訴審宣告公判で10日 原告勝訴の判決を下した。

裁判所は判決文で「チェ氏はコンベヤーベルトの左右に正規職勤労者たちと混在配置され業務を遂行し、現代車はこれらの作業量と方法、順序などを決めた」とし「現代車に派遣されて2年を超えて現代車によって使用されたので(現代車が)直接雇用したと見なされる」と明らかにした。裁判所は旧派遣法に対する現代車の違憲法律審判推薦申請に対しても「企業の契約締結自由の制限が派遣勤労者の雇用安全および派遣の常用化・長期化の防止という公益より大きいと見ることはできない」とし、共に棄却を決めた。

2002年3月13日○企業に入社し100ヶを越える現代車下請け業者労働者たちと共に蔚山工場で仕事をしたチェ氏は、2005年2月2日に解雇された後、中央労働委員会に不当解雇救済を申請したが受け入れられなかったため訴訟を起こした。

1・2審裁判所は原告敗訴判決を下したが、最高裁は昨年7月「直接雇用と見るべきだ」として原審を破棄し事件をソウル高裁に差し戻した。以後、ソウル高裁は昨年11月、現代車牙山工場の車体・エンジン工場およびサブラインで2年を超えて働いた社内下請け労働者たちが現代車を相手に出した同趣旨の訴訟で勤労者の地位を確認する判決を下し、この事件は現在の最高裁で審理している。この時、裁判所は旧派遣法に対する現代車の違憲法律審判推薦申請を棄却し、現代車は憲法裁判所に憲法訴訟を出し審理が進行中だ。

また昨年11月、社内下請け労働者1941人は現代車を相手に正規職認定と差別賃金支給を請求する18件の集団訴訟を起こし現在1審に係留中で、現代車は正規職認定を要求しながら工場占拠籠城を行った蔚山・牙山・全州工場労働者らを相手に162億ウォン規模の損害賠償請求訴訟15件を出しており、労使間の法的攻防が続くものと予想される。

現代車はこの日の宣告が出た後、最高裁に上告し憲法訴訟も出すと明らかにしたが、最高裁がすでに判断して破棄差し戻しした事件なので今回の判決がそのまま確定する可能性が高い。

裁判所判決の後、全国金属労働組合と現代車非正規支会所属労組員らは、ソウル、良才洞の現代車本社前で記者会見を行い「現代車は今回の判決を契機に社内下請け労働者を全て正規職化しなければならない」と要求した。
ソン・ギョンファ、イ・ヒョンソプ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/462800.html 訳J.S