原文入力:2011-02-10午後07:52:17(1265字)
釈放者 "一部は拷問"…‘表面では中立、実際には弾圧’疑惑
リュ・ジェフン記者
「去る金曜日(2月4日)タフリール広場に設置された臨時医療施設に医薬品を入れた箱を持って行き、町角で出会った軍人に検問を受け、銃床で殴られた。軍隊が駐留した広場の片側、古代博物館の一室に連行され‘誰から金を受け取って こういうことをしているのか’という怒号を聞き、何時間も拳で殴られたり足で蹴られたりした。帯剣突きつけ、誰も知らないうちにひっそりと死んでもいいのかという脅迫も聞いた。二度とタフリール広場に来るなという警告を聞き18時間ぶりにようやく解放された。」また逮捕されるかと思うと恐ろしくて‘アシャプ’という名前だけを明らかにした23才のエジプト青年は、自身が閉じ込められていた部屋でひどい拷問にあった跡が歴然とした10人余りの人たちもいたと証言した。英国の<ガーディアン>は10日(現地時間)、軍人らに捕まり解放されたデモ隊と人権団体関係者たちの証言を引用し、数百人以上のデモ参加者たちが軍人らにより逮捕拘禁殴打に遭っており、一部は裸にして電気拷問まで加えられたと報道した。
‘ヒューマン ライツ ウォッチ’等、人権団体関係者たちは政治ビラを所持したりデモに参加した人々だけでなく、デモを単純に見ていたという理由だけでもエジプト全域で数百,数千名の普通の人々が軍人らに連行され失踪していると伝えた。ヒューマン ライツ ウォッチのある研究員は、軍に逮捕された119人の名簿を持っているが、軍が逮捕事実を認めていないので どれくらい多くの人々が拘禁されているのかも把握できなくなっていると話した。
拘禁と拷問などの人権侵害は、この間 オマル スレイマン副大統領が首長であった国家保安情報局(SSI)が主に行ってきたという点で軍のこういう人権侵害は前例のないことだと彼らは口をそろえた。
解放された人々の証言を総合してみれば、これらの人々はハマスやイスラエルなど外部勢力の指図を受けデモを行ったのではないかという追及を集中的に受けた。反面、タフリール広場で反政府デモ隊を攻撃し軍に捕まった政府側デモ隊らは拘禁されたり拷問を受けることもなく警察側に引き渡され解放されたと知られている。
こういう証言が出てきてエジプト軍がこの間 表面的には中立性を強調してきたが、実際には反政府デモを抑えるために背後でひそかに動いているという指摘が多くなっている。政府高位関係者たちが軍を動員した強硬鎮圧の可能性を相次ぎ警告している中で溢れでたこういう証言は、新たに加熱しているエジプトのデモをより一層激化させる触媒の役割をするものと見られる。
リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr
原文: 訳J.S